社長と秘書の恋のお話⑼

社長と秘書の恋のお話⑼

(白緋)

 

 

 

*本文の無断複製・転載等行為を禁じます。

*キャラクターがドラマの設定上から外れているパラレルになります。

*体を洗う描写が少々あるので、大丈夫な方だけどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 緋山さんには頭が上がらないのは事実だから、わたしはこれ以上緋山さんを困らせることはしない。だけど、ちょっぴりいじける可愛い彼女も見たくなるから、ゴメンね緋山さん。

 

「はるかに話したら、緋山さんには直通で伝わるってことか…ふーん」

「ぁ、ぅ…ごめん」

 

 わたしの肩におでこを付けて擦り寄り、抱き締めて重ねている手と手を絡めて親指の腹で撫でてゴメンね、と指から伝えてくれるから愛し過ぎてにやけてしまう。

 

「しょんぼりいじいじしてる緋山さんもカワイイ〜!」

「白石にやけてんじゃん。ほら、元気だったらお風呂入って寝るよ」

 

 緋山さんに背中を預けたままのわたしをソファーに腰を付けさせて、体を跨いで抜け出したあとはバスルームへ直行した姿を見送るだけ。

 普段だったら時間に余裕があれば洗濯機を回したり、朝に出来なかった食器の洗い物もわたしがいつもこなしているのに、今晩は何もできそうにない体が悔しくて膝を抱えた。

 

「いらいし〜、お風呂もう沸くから先にシャワー浴びるよ」

「うん…」

「まだ怠い…?」

「ちょっとね…」

「今日はやめとく?」

「ううん、綺麗になった体で緋山さんと抱き合って寝たい」

「わかった、あたしが綺麗に洗ってあげるから任せなさい」

 

 ニヒッと悪戯っ子の笑みを浮かべる緋山さんに手を引かれて、まだ少しだけふらつく体を緋山さんに支えられて浴室へと入ったら、無抵抗のまま素早く服を脱がされ、緋山さんも同じく生まれたままの姿になって浴室に入った。

 

****

 

 冷たく降りしきる雨は拒絶反応が出るくらいこの身が受け付けないのに、温かいシャワーだといつも安心するのは緋山さんの体の温度も感じられるからだろうか。それなら、緋山さんとくっついたままだったら冷たい雨の中でも平気かもしれないが、想像しただけで気分が滅入って悄げる。

 

「あんまり余計なこと考えないの」

「…うっ、何で分かったの?」

「体が震えてるから丸わかりだって」

「…たぶん体が敏感なだけだよ…」

 

 言い訳してもハイハイと受け流されるから、緋山さんはわたしの扱いなど十分に慣れたものだ。

 

「はいはい、両手でおっぱい隠さないの」

「前は自分で洗えるのに…ヒャッ! そこはくすぐったいよ〜」

「ジタバタ暴れんな」

「だって、緋山さんが弱い所をくすぐってくるんだもん…ひゃうっ…あふんっ」

 

 バスチェアに座るわたしの前方に片膝を立てて座る緋山さんに、泡立てられたスポンジが前身を気持ち良く上下左右に滑り、片腕から脇と胸元から反対側も洗い上げられていく。

 

「しらいしの乳首、いつ見ても色付きが良いよねー!」

「…あんまり見ないで…」

「これはムラムラしたら、むしゃぶりつきたくなるわ」

「ひやまさんのエッチ…」

「ほら、お股がばっ」

 

 力づくでこじ開けられてしまい、体を入れ込んだ緋山さんにデリケートゾーンを優しくゴシゴシ洗いながら真剣な顔で懐を見つめられたら、その気が無くても泡とは違う分泌液がジュワッと湧き上がるのが分かり、目を閉じて口を結んで耐える。

 

「あんた、洗われてる最中に感じてんの?」

「ひやまさんのスケベ…」

「白石がもの凄く綺麗だから同性として憧れるし、どうしようもないくらい見惚れてしまうし、ドキドキもしてる…」

 

 目を開く前に緋山さんの顔が既に眼前に接近していて、唇を塞がれたと同時にこちらからも唇を突き出して二人の境目を閉じるようにキスを深めていった。