優秀で天然なうちの彼女がSNSを始めました⑸

優秀で天然なうちの彼女がSNSを始めました⑸

 

 

 

*現実の方々とは無関係のフィクションの世界です。

*本文の無断複製・転載等行為を禁じます。

*時系列が特にない単発的な小話であります。

 

 

 

「比嘉さんから、EKさんってどこのエロい人かなぁ? と質問がきましたね」

 

 それ、声に出さなくていい日本語ですがな!

 真横にある美月ちゃんのお顔はどうやって上手く返そうか悩み中といったところか。

 

「EKさんはそんな言うほどエロくないよって何としてでも伝えてよぉ…」

「分かりました…『はい、とっても可愛くて綺麗で自慢のエラい人なんです』と返信」

「ありがとう…やっぱ美月ちゃんはうちの味方でええ子やな」

 

 スマホを両手で持って比嘉からの返信を待つ美月ちゃんの頬にキスを落としたら、ふにゃっと頬が緩むのが可愛くて夢中で頬キス返しが続く。

 

「あっ、通知マーク付きました」

「どれどれ…」

『さっそくツイートとリプライが出来るようになって良かったね! EKちゃんとの惚気ツイート楽しみにしてる♪ byゆり子』

「アンビリーバブル!? ゆり子さんにもバレバレやんか〜〜! 相互は危険…ソウゴハキケン…」

「えっと…ゆり子さんには…」

 

 恵梨香さんは思考停止しました。

 焦りながらポチポチ返事を入力する美月ちゃんの肩にもたれかかって、彼女の襟足付近の髪をクルクル巻いて遊ぶ。

 

「『使い方を教えてくださりありがとうございました。今度よかったらお昼ご一緒にいかがでしょうか?よろしくお願い致します』と返信。プライベートに関する情報伝達は考えものですね」

「まあね。ま、うちの部署やとガッちゃんはSNSしてないし、天海さんも同様にしてない筈やし少々イジられても大丈夫やろ」

 

 襟足の髪クルクルを止めて、次はふぅっと吹き掛けて遊び方を変える。

 すると、ブルッと身を震わせてからジタバタして擽ったがる美月ちゃんの反応を楽しんでいるうちに、比嘉からのリプライも届いて一応確認させてもらった。

 

『とっても可愛くて綺麗なEKさんとわたしも会ってみたいな〜。よければ今度紹介してちょうだい♡』

 

 比嘉はあくまでもEKさんの存在は誰なのか分からないフリを継続するみたいだ。

 もしかして、わたしからのツッコミ待ちとか…?

 

「比嘉さんには恵梨香さんだとバレてないのでしょうか…? ハッ! もしかして、イニシャルが似ているETみたいな生き物と勘違いされているとかだったりして」

「…ウチハ…ココニ…オルヨ…アイムEK…」

「おおっ、さすがお上手ですね! 今後はそのキャラでいきましょう」

 

 わたしのETの声真似が大変気に入ったのか、ノリで真似した渾身のボケを真に受けてくれる、優秀で天然なうちの彼女を大事に見守っていきたいと改めて決心した。

 

『今宵、彼女とはくれぐれも激しくシないように♪』

 

 この後、わたしのアカウントに対する比嘉からのリプライを見て顔から火が出そうになったのは、言うまでもなかった。