推しが推しをガンガン口説いてくる小話 (その4)

推しが推しをガンガン口説いてくる小話 (その4)

 


(※会話文のみです)

*関西人は関西弁縛りあり。

*現実の方々とは無関係のフィクションの世界です。

*本文の無断複製・転載等行為を禁じます。

 


(case くろきさん)

 

「…な、何かカラダ近ない?」

「ん〜?どしたん?」

「どしたんやないって、美月ーっ顔も近すぎやし」

「ええやん〜うちもたまには誰かさんみたいに同期に甘えたいもん」

「ふわ〜〜ほっぺやわらか!…頬擦りまでして酔っぱらいか!」

「うちキライ?」

「好きよ」

「どんくらい好き?」

「同期の中で一番…」

「ぶーっ、不満…」

「んじゃ、女子社員の中で一番…」

「そんだけ…?」

「不満?」

「うん…不満…ちゅっ」

「今度は頬キスか」

「うちも華好き…」

「どんくらい好きなん?」

「同期の中で一番…」

「コラ待て、うちと答えが一緒やんか!!」

「んじゃ、女子社員の中で一番…」

「ボケたいだけなん?それかツッコミ待ち?」

「なぁなぁはる〜…抱かせてえな〜〜」

「個室の居酒屋やけど、覆い被さるのはあかんて!」

「うちのこと愛してないん?」

「愛してないことはないけど…」

「…どっちよ〜、うちってなんも魅力無いんかなぁ…?」

「魅力あるから戸田さんと付きおうてんのでしょ?」

「あの人は変わり者やねん…むーっ、フンッだ」

「戸田さんと喧嘩でもしたん?」

「…交際記念日に前々から祝おうね言うてたのに新垣さんとデートしてた人なんて…うぅぅ…もう知らんもん…」

「あーなるほどな、結衣さんとやったら(美月へのプレゼント探しの)ショッピングでも行ったんとちゃう?」

「…昨日それで言い合いになって揉めたから、今日から華と付き合うって決めたの!」

「勝手に決めんといてよ〜」

「…華も新垣さんが…好きなん…?」

「好きやけど」

「…華のあほぉ…新垣さんでも恵梨香さんでも抱かれたら…ええよ…」

「うちは抱かれるんなら美月がええから…って、寝落ち早いな!うちの膝枕でええの…?」

「…は…る……すき……Z z z…」

「(わたしも美月が好きや)ホンマは戸田さんには負けたないんやけど…こればかりは仕方ないか…」

(…ピッピッピッ…ピコピコ〜ピコピコ〜)

[はいはーい、戸田でーす]

「もしもし、お疲れ様です〜黒木です」

[おっ黒木さんおつかれ〜]

「今電話しても大丈夫でしたか?」

[今ちょうど食器洗い終えたところだから大丈夫やで]

「…Z z z…むにゃ…」

「(寝顔かわいいな!頭撫でたろ…ヨシヨシ)こんな時間に掛けてもうてほんまにすみません」

[かまへんよ〜、黒木さんからの着信ってことは美月ちゃんに何かあったんかな?]

「(さすが鋭い人やな)美月と飲みに来てるんですけど、酔っ払ってうちの膝枕で寝てもうたんで、もしご迷惑でなければ迎えに来てもらってもいいですか?」

[ありゃあマジか〜わかった、直ぐ行くわ。黒木さんこそうちの嫁が迷惑かけてもうてごめんな]

「(うちの嫁…)美月のお世話は慣れてるんで気にせんとってください。えっと…お店は〇〇駅付近の海鮮居酒屋〇△◽︎屋です」

[あいあーい…〇△◽︎屋ね…了解〜車出して迎えに行くからって言うてもらえる?]

「はーい、ちょっと本人に代わりますね〜!コラ酔っ払い美月っ、戸田さんが車で迎えに来てくれる言うてるから何か喋りーな…ほれ、スマホ手に持って」

「…うーん…えりかさんのあほぉ〜〜…遊び人のあほばかなすび…」

[交際記念日に祝えなくてホンマごめんな…昨日も言うたけど、忘れとったわけではないんよ…]

「お膝で寝ながら悪態ついてるし…あほばかなすびってなんなんよ、ハハハッ!」

「…理由はなんとなくわかったから…お詫びはケーキと神戸牛とアボカドとサーモンサラダでええよ…」

[あははっ神戸牛は随分高くつくな〜!…うちな、美月ちゃんが大好きやから、きちんとお祝いしよな]

「…うん…うちも大好き…華の次くらいに…」

[えー!一番やないとイヤやし]

「もーっわかったわかった…おやすみなさい…」

「待って切らんといて…もしもーし、うちの美月が悪態ついてしまって本当すみません…」

[黒木さんは謝らんでええから。嫁にあほばかなすび言われたんはお初でちょっとウケたわ!ほんなら今からそっち向かうからまた後でね]

「はい、お待ちしてまーす」

(ははっ…うちの美月…か…本人が好き言うてくれてるし、それくらい言うてもええよね…)

密かに対抗意識を持っているくろきさんでした。