面識ありの矢代ちゃんと木元ちゃんの小話

面識ありの矢代ちゃんと木元ちゃんの小話

とりあえず会話文だけ。続きが書けそうだったら順次追記していきます←

*(ドラマ) 未解決の女とBOSSのクロスオーバーものになります。

*キャラクターがドラマの設定上から若干外れていたらすみませんと先にお詫びしておきます。

*木元ちゃんの年齢は矢代ちゃんの三つ上にしています。

 


 外の捜査を一旦終えたわたしとボスは警視庁へと戻り、対策室のメンバーへの捜査報告をすることになったのですが、警視庁内のとある後輩と偶々出くわし、しばしの足止めをくらってしまうのだった。

 


「あっ、こんにちは! まみりん先輩お久しぶりっす」

「うぐっ、その呼び方はやめてってこの前言ったでしょ…矢代さん」

「ぷっ、まみりん先輩だって~、木元も後輩ウケするようになったのねぇ、感心感心」

「あんな後輩は面識がありませんから、もう直ぐにでも立ち去りましょう」

「待ってくださいよー、木元先輩と大澤警部」

「ふーん、あなた、きちんと鍛錬してそうな部分と対人関係が得意そうな部分は好印象ね、ただ頭の方はうちの木元とは真逆で鍛えられていないと…」

「ボ、ボス! ここでプロファイリングなんて始めないでください」

「おおー! さすが特別犯罪対策室の室長さんっすね、自分、大変憧れています!」

「ふふん、やっぱ有名人は違うってことよ、ねっ木元ちゃん」

「はいはい…自分も大澤警部に憧れてまーす♡ こんなんでいいですか?」

「なーんか妙に腹立つハートマークが見えたんだけど…」

「気のせいですよ、大澤さん」

 矢代さんはニコニコと楽しそうにわたしとボスのやりとりを見ていた。

「お二人は仲良しなんすね、自分も先輩とそんな感じで仲良くなりたいと思っているんすけど…」

「矢代さんの先輩というと確か鳴海さんね」

「鳴海先輩をご存知なんですか?!」

「まあね、昔はよくコーヒーを差し入れてあげてたものよ。彼女が倉庫番の魔女と呼ばれるようになる前の話…」

 大澤さんはアメリカへ研修に渡っていない期間はここで刑事として全うしていたのだから、わたしが知らない人物と繋がりがあるのは当然だといえる。

「そんな昔をご存知ということは、大澤警部はおいくつなんですか? もしや先輩よりも上の方すか?」

「ちょっ、矢代さん! 女性の上司に年齢を尋ねるのはアウトですよ」

「あっ、やっぱそうですよね…」

「uh huh. そういうのは確かにアウト。でも、鳴海さんに試しに尋ねてみるのは面白いんじゃないの」

「お二人の間柄が見えにくいので、わたしは怖い気しかしませんがね」

「ご無礼なことを言ってしまい失礼しました! 自分、先輩に尋ねてみることにしまっす。それではお先に失礼します」

 ダンボール箱を抱えた矢代さんは上階へと上るエレベーターの中へ歩いて行ってしまった。

「木元さ、あの子とはどういう繋がり?」

「署内の武道場で柔道を始めた時、一緒に稽古したり色々と教えてくれたんですけど…」

「ふんふん、いい子じゃないの」

「技かけ放題の投げられ放題で悔しかったんで、練習中に少林寺拳法でどつき回してあげたら何故か懐いてきたんですよ…」

「なるほどね〜…って、あんた少林寺拳法の使い手だったの?!」

「はい。一応、中のわたしが初段を持っていますね」

「こらーっ! 中のわたしとか言わない!」

「ナイスツッコミです。わたしも後輩にそう易々と負けたくないので、よかったら今度稽古をつけていただけませんか?」

「わたしはかなり強いよ〜、やられる覚悟があるなら考えておいてあげる」

「ボス、ありがとうございます! よろしくお願いします」

 頭を下げてお礼を言うと、大澤さんは照れ臭そうに早く行くよと言って、対策室への通路をズンズンとした足取りで歩き、わたしもそれに続いた。