年越し年明けSS 未解決商事の年末年始女子会 (12)

年越し年明けSS 未解決商事の年末年始女子会 (12)

 

 

*現実の方々とは無関係のフィクションの世界です。

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谷村「皆さん、大変長らくお待たせしました」

天海「だいぶ時間かかったのね。なかなか目覚めなかった?」

谷村「それもありましたが、目が覚めて暴れて興奮する恵梨香さんを鎮めてネコちゃんにするのにえらく時間がかかりました」

 興奮してあちこち愛撫してきた美月ちゃんが余計なことをポロリと口にしてしまわないか気が気じゃなく、冷や汗を掻きはじめている。

戸田「ごほん、この度は闇鍋の途中で新垣を連れて抜け出してしまい申し訳ありませんでした!」

天海「恵梨香ちゃん、にゃーは?」

戸田「はい?」

谷村「語尾ですよ、恵梨香にゃんこさん」

 繋いでいる手を動かして、ちょんちょんと太ももを突く美月ちゃんによって、ついさっきの戯れを思い出しカッと頬が熱くなってしまう。

戸田「…うああ~もうーーっぜんぶ美月ちゃんのせいやからねー! 皆さんごめんにゃー、もうしませんにゃーん」

ほぼ全員「恵梨香ちゃん(さん) めちゃくちゃ可愛い!!! お家に連れて帰りたーい♡」

 恥ずかしさと治っていたはずの疼きが体に混在しているのか、わたしの方がボロが出てしまいそうで危ういのである。

天海「恵梨香の方は戸田くんという名前で、新垣の方は園田くんという名前の猫のキャラクターらしいよ」

戸田「おおっ、ガッちゃんも着てるんですか! ぶはっ!! 新垣のサイズぴちぴちピッタリ過ぎて面白~ヒャハハハ!」

 ソファーで恥ずかしそうに体操座りで蹲っている新垣を見つけて思わず爆笑してしまった。

新垣「トッティー笑い過ぎだし! はぁぁ…早く着替えたいな…」

吉田「新垣さんも散々弄られて可愛いと賞賛で揉みくちゃになってたから、次は戸田さんの番だよ」

相武「二人共似合ってるからいいじゃない」

吉岡「わたし、大の猫好きなんです!」

 三人がわらわらとわたしの周りに近づき、頭や肩やお腹を撫でまわして揉みくちゃにしてくるので、笑いながらくすぐったいと声を上げた。

吉岡「あとでお二人と写真撮ってもいいですか?」

 新垣とわたしの間に入って写真を撮ってもらって幸せそうな里帆ちゃんを想像してから、新垣とのツーショットの図を想像すると後者の方が待ち受けにして眺めたいと思ってしまった。

戸田「ごめん里帆ちゃん、ガッちゃんとツーショットがいいな♪」

吉岡「がーん!! 貴重なチャンスショットなのに…」

波瑠「吉岡は重度の猫依存症らしいので、お二人共遊んであげてくださいね」

吉岡「波瑠さんまで暴露しないでくださいよ~」

 ちなみにわたしは犬好きなのでと言って新垣の隣に座っている比嘉に擦り寄る波瑠ちゃん。

 よく見たら、比嘉も犬の着ぐるみを着てるじゃないの。

 どういうこと?

波瑠「はぁ~愛未先輩のワンちゃんが最高に可愛くて癒されますね♡」

比嘉「えへへっ、波瑠ちゃんが喜んでくれるなら、結衣のお供で着て良かったよー」

新垣「何よ…デレデレしちゃって…ふんっ」

 ムッとした顔を反対側に逸らした新垣に気が付かない比嘉。

 比嘉は自分のことになるとだいぶ鈍感なのにもかかわらず、隣の新垣にもべったりくっついて触り放題好き放題している姿に我慢が出来なくて、美月ちゃんと連れ立ってソファーへと向かい、片腕で比嘉を制した。

戸田「まなみの鈍感! ガッちゃん嫌がって顔逸らしてるやん」

比嘉「なによ、恵梨香だって美月ちゃんと仲良くべったりしてるじゃないの」

戸田「波瑠ちゃんにデレッデレなまなみーに言われたくないんですけど」

新垣「ちょっと二人共それくらいにして…え??」

 わたしと比嘉との間に割って入ったのは予想外にも美月ちゃんだった。

谷村「恵梨香さん落ち着いて…比嘉さんも酔っ払っているようなのでお水をお持ちします」

 今度は美月ちゃんに手を引かれてキッチンへと歩いて入って行く。

 

 振り返ってソファーを見据えた美月ちゃんの瞳が儚げに揺れているのが見え、わたしの肩に額を付けて気を落ち着かせるように一息吸い込んだ音を聞き、彼女も妬いているんだと気づいたわたしは大丈夫だと安心させるように頭をくしゃりと撫でた。