年越し年明けSS 未解決商事の年末年始女子会 ⑤

年越し年明けSS 未解決商事の年末年始女子会 ⑤

 


*現実の方々とは無関係のフィクションの世界です。

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戸田ちゃんと里帆ちゃんの三分ちょいクッキング~! (某テーマ曲再生)

 寄せ鍋つゆの素を入れたお鍋に火をかけて煮立ったら魚介類と鶏肉を入れていき、続いて火が通りにくい根菜類や白滝等を入れて、それから椎茸と豆腐を入れ、だしが沸騰してきたら牛肉やつみれや牡蠣などを投入し、中火にしてアクを念入りに取ったら、はい出来上がり。

 もう一つの方はキムチ鍋をあらかじめ作っていたので、二つの鍋をテーブルの上のガスコンロまで運んでひとまず準備が完了した。

吉岡「実際は三分以上かかってますよね」

戸田「放送開始当初は正味三分やったらしいよ」

吉岡「そうだったんですか!!」

 二人で某料理番組の話題で盛り上がっているところに、天海さんが顔を覗かせて質問してきた。

天海「質問、闇鍋はこれをあらかた食べた後にするの?」

戸田「はい、まずは普通の鍋をつついてお酒が少し入ってきた辺りに、もう一つの鍋を持ってくる流れで考えてます」

 今度は美月ちゃんと手分けして全員分の乾杯用の飲料を聞いてから入れて配っていき、準備出来たところで席に座り、乾杯の音頭を取ってもらう流れまでようやく来たのだった。

吉田「よーし、それじゃあ準備が整ったので、天海部長から愛のある素敵なお言葉を一言頂こうと思いますので、どうぞ拍手!」

 羊さんから突然挨拶を振られた天海さんは場慣れしているのか、何の迷いも焦りもなく、話し始めるのでした。

天海「皆さんのお力添えがあってこそ一年無事に仕事を終えることができまして、心より感謝しております。私からの熱い愛は様々な部署の部下と同じく幹部の一人である京香ちゃんと羊ちゃんに捧げて、乾杯の音頭とかえさせて頂きます。ではご一緒に、カンパーイ!!」

 乾杯!!と10人の唱和と共にグラス合わせが始まった。

 自分の左隣には新垣が座り、右隣には美月ちゃんが座っているので、気の置けない人物並びで少しホッとしていた。

新垣「トッティー、キムチ鍋よそってもらってもいい?」

戸田「いいよー、ガッちゃんはお肉多めやんねー」

比嘉「わたしもお肉山盛りでお願い」

戸田「野菜山盛り入りまーす♪」

比嘉「いやん、トッティーのイジワル~」

天海「谷村さん、トッティーにキムチ鍋のお汁だけ入れてもらえる〜?」

谷村「わかりました。キムチ鍋のお汁並々で入りまーす♪」

戸田「いやん、天海さんと美月ちゃんのイケズ~」

 皆それぞれにお鍋の具を取り始めたり、早い人からはビールおかわりの声が聞こえて笑いが起こっていた。

天海「テレビ何見るー?」

谷村「天海さんのテレビ、70V型BS8K対応の百万円近いやつじゃないですか! さすがですね~御見逸れしました」

天海「あら、谷村さんはなかなか詳しいのね。これ最近戸田を連れて買いに行ったんだけど、この子ったら画面のサイズより値段を見て買えってうるさいから、家電量販店でサイズと値段を決めるのに結構揉めたのよね」

谷村「パネルの種類をチェックしてから画質のチェックのあとに画面のサイズ選びをして、内蔵のスペックを考えたりする流れから、一般的な購入手順になります」

戸田「へ、へぇー、ですって天海さん」

天海「し、知ってたわよそれくらい、ねっ恵梨香ちゃん」

鈴木「うちの部下は優秀でしょう、ただ、一癖あるのが玉に瑕なんだけど…」

谷村「鈴木次長の教育の賜物ですよ、もちろん一癖込みですが」

天海「谷村さんは一癖どころじゃないから、京香ちゃんには頭が下がりっぱなしよ」

鈴木「天海さんのところはどうなのかしら?」

天海「二人共それぞれ個性が違うから面白いよ、一癖といえば戸田はゲラでもあるね~」

 テレビで何を見るかの話にならずに、部下の一癖話に花が咲きだしていた。

 隣の新垣は、その隣に座っている比嘉とおしゃべりしたり、お酒を注いであげたりしている様子だ。

谷村「恵梨香さん、今晩はお酒飲まへんのやね」

戸田「うん、車で送ったりする人が出てくるはずだから、一滴も飲まない予定だよ」

谷村「(わたしに対して関西弁で話してこない恵梨香さんは珍しいな…やっぱり隣の人が気になるんよね、複雑なのはよくわかりますわ) お互い前途多難やね…恵梨香さんガンバ!」

戸田「大阪?」

谷村「あははっ、それとちゃいますよ」

美月ちゃんとはまた今度飲みに誘おうと思った。