年越し年明けSS 未解決商事の年末年始女子会 ②

年越し年明けSS 未解決商事の年末年始女子会 ②

 

*現実の方々とは無関係のフィクションの世界です。

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 隣で白菜を切っている里帆ちゃんに唸り声が聞こえたみたいで、大丈夫ですか?と心配された。

戸田「ごめんな、変な声出たわ」

吉岡「いえ、わたしも実は声に出していないだけで、さっきまでぐぬぬっとなってました」

戸田「やっぱりそうやったんやね。相手は紗季ちゃん?」

吉岡「はい、紗季さんには全く敵わないのでほとんど諦めています…」

 里帆ちゃんは切った白菜をボウルに入れ、また次の白菜を切り始めた。

 わかりやすいというのか、先ほどの紗季ちゃんと羊さんが並んだ姿を見た瞬間、この二人はデキてるという甘いオーラを匂わせていた。

戸田「簡単に諦めて欲しくないって言うと無責任やし、うちは里帆ちゃんに寄り添うくらいしか出来んから、頼ってくれてもええよ」

吉岡「ありがとうございます。戸田さんに頼って甘えちゃいますね」

 ダイニングキッチンになっているため、わたしと里帆ちゃんの会話をテーブル側で花を生けている天海さんも聞いていたみたいだ。

天海「吉岡さん、恵梨香自身も色々と複雑な恋愛関係になってるから、あんまり頼りにしない方がいいよ」

吉岡「えっそうなんですか??」

戸田「あーっ、余計なことは言わんとってください」

天海「カッコつけてんじゃないってこと。ほらほら、早く準備していく! というかさ、本当に闇鍋も作るつもりなの?」

戸田「一つは闇鍋にする予定ですよ。天海さんが企画したんですよね?」

天海「わたしじゃないわよ、恵梨香が言い出したんじゃないの」

戸田「わたしと新垣がデスクで話していたところから始まっただけで、全然するつもりでいなくって、今朝連絡が来て驚いたんです」

 新垣も掃除しながら自分の名前が出たのが聞こえていたのか、会話に入って来た。

新垣「今日の参加者の誰かが、鍋パやるなら準備して持ち寄ろうって拡散していったみたいだよ」

吉岡「その発信の大元はおそらく羊さんだと思います…」

比嘉「そうそう、紗季ちゃんから聞いたから確実に羊さんだと思ったね」

 あの人なら面白いことに積極的で拡散してるなと全員一致で納得し苦笑いしていたのだった。

 会話の中心人物がちょうどいいタイミングで帰宅し、紗季ちゃんにちょっかい出しながら並んで歩き、ダイニングに入ると同時に怒られていた。

相武「闇鍋はホントにするんですか?」

戸田「みんなもう食材を持ち寄ってるし、部屋の主人の天海さんの了承さえあればしますが…」

吉田「発信の文章は食べられる物だけにしてるんで、大丈夫! よろしく天海さん」

天海「10人も集まったらまともな鍋になるわけがないから!と先に突っ込んでおくわ」

戸田「なんでやねん!」

天海「あんたのツッコミはいらない!」

相武「どないやねん!」

天海「相武さんも関西人なの?!」

吉岡「はいっ、もう一人ココにいます! ちなみに谷村さんもバリバリの関西人ですね」

天海「何々、やけに関西人多くない? その割には戸田からしか関西弁を聞いたことないんだけど」

相武「さすがに会社や皆さんの前では標準語で話しますよ、ねっ里帆ちゃん」

吉岡「わたしも同じくですね。大体敬語で話すので出ないというのもあります」

戸田「今から二人共関西弁で話すようにしてみてくれへんかなぁ?」

 二人以外からは面白そうだからそうしようと口々に声が上がっているので、逃げ場のない状況になった二人は意を決して話始めるのだった。

相武「うちらのこと舐めてもらったらあかんで! なっ、里帆ちゃん」

吉岡「せやねん、あきまへんあきまへん!」

 里帆ちゃんの言葉を聞いたわたしは一人、ズッコケそうになった。