谷間の誘惑

 

 

*現実の方々とは無関係のフィクションの世界です。

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[登場人物追加]

吉岡 里帆

波瑠の後輩。部署は違うが、新人研修時に波瑠に業界の説明を受けた時から気さくに話しかけてくれる彼女に好感を持ち、懐いている。

何故か吉岡と苗字を愛称として呼ぶ波瑠さん。

 

 

谷間の誘惑 (未解決のオフィスラブ)

 

夏場はクールビズを実施している未解決商事にて…

 

「外回り暑かったわ~波瑠さん、アイスコーヒーを入れてもらえるかしら?」

「はーい、って…京香さんのトップスの胸元…目に毒ですーー!」

ドタバタとオフィスから逃げるように出て行く波瑠さん。

「波瑠さん、ちょっと待っ…わたし何かしちゃったかしら?」

呼び止めようとしたが、逃げちゃう理由が分からず困惑している京香さん。

「ごほん…鈴木次長、流石にその胸元は開き過ぎだと思いますよ。上司が堂々と谷間を晒しては、部下に示しがつきませんね」

「ああ、なるほど!波瑠ちゃんの反応はそれだったのか。逃げちゃうなんて可愛い子♡」

「(波瑠ちゃんは胸が大きい女が好きなの?私だってそれなりにあるはずだけど…)」

上司の京香さんを嗜める美月さんだけど、自分の胸元をちらっと覗いて見るも、決して小さいわけではないと思うのである。

 

 

「はあ…思わず逃げて来ちゃった…(京香さんの流れる汗と谷間っていう組み合わせはもう色気が溢れ出していて、汗を拭って触れたいし…谷間を舐めてしまいたいなんて思ったりして…!ダメだぁ)」

 

煩悩に頭を悩ませる波瑠さんを、社内を移動中の里帆さんが見つけて駆け寄って来た。

 


「あ!波瑠さんだー、こんな廊下の真ん中で何してるんですか?」

「その声は吉岡…!ねぇ、吉岡は巨乳の美女が汗をかいていたらどうする?」

「はい?波瑠さん、余りの暑さで頭が沸騰してついにおかしくなったの?」

「別におかしくないんだけど。じゃあ質問を変えると、わたしが汗だくでブラウスを開き気味にして胸元が見えたらどうする?」

「波瑠さんの胸は小ぶりで形が良くてわたしは大好きですよ。あっ、質問の答えはわたしだったらハンカチを渡すと思いますね」

「もう~そんな優等生的な感じじゃなくて、ハンカチで拭うフリをして舐めるとか言ってよ~!」

「ええっ!?そんなこと波瑠さんにできるわけないじゃないですか…あっ」


後輩の里帆さん相手だと、どんな事でも気兼ねなく尋ねてしまう波瑠さんに戸惑いつつも真面目に答える里帆さん。


「波瑠ちゃんここで何してるの?アイスコーヒーが早く飲みたい!って鈴木次長がうるさく拗ねてるわ、あなたしかご機嫌を直せないから早くお願いね」

「美月さんわざわざすみません、今から吉岡と買いに行って来ます!」

「ええっ、わたしも用事があるのに、波瑠さんどこまで行くの~?」

 

休憩所のカップ式自販機でアイスコーヒーを調達し、付き合ってもらった里帆さんにも飲料を奢ってあげる波瑠さん。

 


「ありがとう波瑠さん。そういえば先程の巨乳の美女の話ってどなたのことを言ってたんでしょうか?谷村さんも結構ある感じでしたよね」

「あー、うん…巨乳が特別好きなんじゃなくて…まあ、また今度話すよ。付き合わせてごめん、またね!」

里帆さんとバイバイして、アイスコーヒーを急いでオフィスまで持って行くと、コーヒー切れでデスクで顔を伏せて拗ね気味の京香さんに声を掛けて手渡した。


「鈴木次長、遅くなってすみませんでした」

「ぁぁ、待ちわびたアイスコーヒー…波瑠ちゃんが口移しで飲ませてくれるのかしら?期待しちゃう」

「く、口移しで飲ませる…吉岡だったらどうするだろう…」

 

にこやかな後輩の顔を思い浮かべる波瑠さんと、口移しを期待する視線を送っている京香さんと、またあの人はと呆れ顔で見ている美月さんでした。

 

 

 

おしまい。