対照的な二組の短編❶

矢代と鳴海先輩の連想クイズ

 

 トントン、失礼しま~す。

 

「鳴海先輩、連想クイズしますね~」

「はい?ちょっとホルス、いきなり部屋に入って来て何なの?」

「まずは、頭が丸くて体は寸胴で…」

「もう、勝手に始めないでよ…頭が丸くて寸胴…こけし?」

「子供に人気があって、体は青くて、顔は白くて…」

こけしでは無いわね…もしかしたら、きかんしゃトーマスかしら?」

「連想の最後は、未来から来たロボットすよ」

「わかったわ、ターミネーターね!」

「ブッ、ワッハッハ!せんぱい最高っすね!外はすごーく暑かったですが、めっちゃ和みましたよ」

「何よ、一人で爆笑して和んで変な子ね…」

「よかった~先輩でも分からないものがあったんだなぁ。ねえ先輩、不正解だったんでドラえもんの真似をしてもらっていいですか?」

「は!?もしかして正解は未来から来た猫型ロボットで、いつも勉強する気がなくてどうしようもない少年のび太くんに現実的には開発不可能な道具を出してあげる、国民的人気キャラクターの可愛いドラえもんのことだったのね」

「詳しい解説までしてよくご存知なんですね、先輩もかわいいところがあるんすね!自分、キュンとしました」

「やめて、わたしだってアニメくらいたまには見てるのよ、国民的人気アニメを知らないのは悔しいじゃない…」

 「今晩先輩のお家の晩御飯にお邪魔してアニメを見て、ドラえもんの真似をやってもらおうっと」

「真似って昔の方か今の方かどっちよ…ホルスが馴染みのあるのはおそらく新しい方よね…」

 

 勝手にお家にお邪魔する計画を立てる後輩に気がついていない鳴海先輩でした。

 

 

波瑠ちゃんと京香さんのものまね当てゲーム

 

 ドラマ収録後の楽屋で二人仲良くお茶を飲んでいると、スマホをチェックしていた波瑠ちゃんが突然立ち上がって笑顔で喋り出した。

 

「京香さ~ん!今からものまねをするので、何かわかったら挙手して答えてもらってもいいですか?」

「あら楽しそう、もちろんいいわよ」

「では1問目…やあ京香さん、夢の世界へようこそ、ハッピーハロウィン!は、もう終わっちゃったね、次はメリークリスマ~ス、ハハッ」

「はい、ミッ◯ーマウスね」

「正解です!では2問目…ふうぅぅじこちぃやあぁぁん~~!銭形のとっつあ~~ん」

「おおっ上手上手!はい、ルパン三世

「正解です。では最後の問題…うぉ~どぅお~どぅお~ぶお~!!」

「あははははっ!ありがとう波瑠ちゃん、一番大きなトトロをものまねをしてくれるなんて、観客が一人じゃもったいないわ」

「すごい、さすが大女優さんですね、御見逸れしました」

「いえいえ、こちらこそ体を張らせちゃってごめんね」

「京香さんが楽しんでもらえたら光栄ですよ」

「とても楽しかったわ、ありがとう。そういえば、全問正解したから何かもらえるのかな?」

「何か欲しいものがあれば言ってください。わたしが手に入れられる範囲内であれば大丈夫ですよ」

「そうね~、それじゃあ波瑠ちゃんを手に入れたいわ…それともホルスの方がよかったかしら?」

「…京香さんの前では本当のわたしを見てもらいたいので、ホルスじゃなくてわたしをもらってください…」

「今晩の夕食を食べてからのお楽しみができたわ…ね、わたしの波瑠ちゃん」

 

 楽屋で誰にも内緒の約束を交わす二人でした。

 

 

おしまい。