二人だけの時間 (やしなる)

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「鳴海先輩、その本面白いすか?」

「んー、まあまあね」

「今晩はロールキャベツが食べたいです」

「ふーん、まあ頑張りなさい」

「そうだ! 一緒に作って食べましょう、二人で食べる方が楽しいし美味しいすよ」

「どうせわたしに作らせたいって魂胆でしょ。めんどくさい、材料も無いし無理ね」

「これから買いに行けばいいじゃないすか? 自分でよければお使いに行っても構いませんよ」

「そうねー…キャベツ一玉・牛ひき肉300グラム・玉ねぎ二個・パン粉・牛乳・コーンスターチ・ベーコン・にんじん二本・セロリ一本・トマト一個・ブロッコリーローリエ・固形ブイヨン・白ワイン一本・サワークリームが無ければ生クリームで代用可…覚えた?」

「ちょっ、そんな数を急に言われても覚えられるわけないですから! しかもそんなに材料いるんすか? あと、コーンスターチとかローリエって食べ物すか?」

コーンスターチはとうもろこしのでんぷんで、ローリエはゲッケイジュの葉を乾燥させた香辛料よ。まあ、本格的でなければ少ない材料で作れるけど、あなた次第ね」

「……あっ!カレーライスだったら自分でも作ってますから、どうすか?」

「あなたのカレーライス? ふんっ辛そう…材料は、えーっと…」

「あ〜もう、一緒に行って買い物しましょう? ねぇ先輩、ここで待ってますから」

「ホルス…肩凝るからそろそろ隣に座って」

「先輩の膝の上でもい…いたっ」

「調子乗らないの。…はぁ、自宅なのに落ち着かないわ…まあいいんだけど」