眠り姫と未来へ④

眠り姫と未来へ④

見つめる先に、あなたという生きる希望がある。
あなたが目覚めたら、伝えたい言葉があるの…だからお願い、美しい眠り姫。

みゆきちゃんの王子様、今回も目覚めなかった…
やよいちゃん、わたしの代わりに絵本も出版してくれて、ありがとね。
ううん、みゆきちゃんが創作したお話だもん、たくさんの子供達に笑顔を届けているよ。
えへへ、嬉しいな。

ズンと重たい落胆よりも、しんしんと降り積もる哀しみの痛みが、わたしには辛い。

顔は笑っているはずなのに、心の底からの笑顔なんて、忘れていくのかな…


やよいちゃんもわたしも彼女からスッと目を離した時だった…
どこからか、息を吸う様な、小さな音が聞こえてきた気がした。

みゆきちゃん!?…ま、まさか…
ぁ…ああ……れ…いか……ちゃん…


私たちの眠り姫は…
急いで駆け寄り、ケースを開いてその頬に手を伸ばして触れると…
わたしの王子様は、優しく微笑んでいたのだった。


おわり