眠り姫と未来へ②

眠り姫と未来へ②

彼女が眠り姫になった日から、目まぐるしい日々を過ごしてきたが、周囲の人間の信用を得るまでは、つい最近まで時間が掛かったようだ。
昨年、某有名な科学賞を受賞したのが功をそうしたのだろう。だが、わたしは名声を得たくて頑張ってきた訳ではない。
全ては、彼女の優しく微笑んだ姿をもう一度見たいが為に…

もう19年も経つのかな…
あと一日で20年だよ…しかも、一月はわたしの誕生日があるから、もっと歳が増えちゃうよ〜!
クスクスッ、みゆきちゃんはまだまだ可愛くてとっても魅力的だと思う。
え〜、可愛いなんて年はもうとっくに終わってるよ。
う〜ん、美人科学者?
ありがとう、やよいちゃんこそとっても可愛いよ。
ふぅ…///さらっとそういうこと言うから困るな。

二人で一頻り笑い合ってから、再びケースの中に視線を戻した。

みんなが来年集まってからにする?
ううん、失敗したら落胆させちゃうから、できたらやよいちゃんだけに立ち会ってもらいたいな。
分かった、ドキドキするね…
そうだね…

失敗したら、また半年後まで時間が掛かってしまう。半年前の、あの二人の落胆した顔は、思い出すと胸がギュッと痛くなるのだ。

(また駄目やったんか…はぁ…うちらが生きてる間に何とかなるやろか……)
(……次の半年後まで気が重いよ…あ、ごめん…みゆきちゃん……)