眠り姫と未来へ①

眠り姫と未来へ①

遂にこの日が来た…

目の前には透明なケースがあり、そのケースには幾つものチューブが部屋の中央部の機械に繋がっていて、いつ見ても重々しい空気が流れている。
このケースの中にはベッドが置かれていて、その上には一人の女の子が目を閉じて眠っていた。
どうして彼女がこんな場所に寝かされているのか、語るには少し時間がかかりそうだから、今はやめておくとしよう。

コンコン…

はい、どうぞ。
お邪魔します。久しぶりだね、もうそろそろかなと思って来たんだけど、どんな感じ?
そうだなぁ、計算上だと次のエネルギーで何とかなると考えているけど、眠り姫にわたしの…私たちの想いが届くかどうか……
大丈夫!だって、この日までどんだけ研究を続けて来たの?わたしはいつだって信じてきたんだよ。
うん、やよいちゃんの漫画収入の中からの出資に支えられて、ここまで来たんだもんね、たくさん感謝してる。
もう〜そういうのじゃなくて、みゆきちゃんがどれだけ頑張ってきたのかって話だよ。
自分でもここまで出来ると思ってなかった…やよいちゃんが信じてきてくれたおかげだね。
いえいえ、お互い様ですから。
えへへっ♪

少し薄暗い研究室に、ピカピカと温かな光が灯っているかの様に見えて、わたしは眩しそうに目を少しだけ細めた。