私たちの記念日

私たちの記念日

 
花瓶はどこに片付けたかしら?と、キッチンカウンターの下段を探る。
お気に入りの花柄の花瓶は、一昨年の誕生日に貰った物だ。
もっとオシャレで、普段から持ち歩ける物を探してたんだけど、これが一番使って飾って欲しいと思ったの、と微笑みながら、あなたからこれを頂いた。
 
見つけた花瓶を濯いで洗い、タオルで拭いたらテーブルの上にそっと置き、キッチンの流しの横に置いてある花束を手に取り、しばらく眺めて、どのように花瓶に生けていくか考えて始めた。
一本ずつ花瓶に挿しては顔の角度を変えて見入る。
そうして、わたしが熱中している間に起きてきたのか、腰に腕を伸ばして抱き着いてくる彼女に驚いて、ひゃっと思わず声が漏れてしまった。
 
驚かせちゃってごめ〜ん…えへへっ♪
驚かせて楽しんでいるのではありませんか?
まあ、ちょっとね。でも、その反応がかわいいから好き♡
もう、そう言われては仕方ありませんね…みゆきさん…///
いかちゃんの背中温かいね。
 
花を生け終えた花瓶を二人で眺める。
 
いかちゃんの好きそうな花と色を選んで作ってもらったんだ、いい感じ?
ありがとうございます♪ とても綺麗で素敵ですよ、嬉しくて早起きしてしまいました。
わたしも素敵だと思ったよ、あの日のれいか王子様〜♡
ご、ごほん…/// 恐縮です。
えへっ/// 今日は二人の結婚記念日だし、ケーキでも買いに行きたいなぁ。
良いですね!善は急げですし、直ぐに行く準備しましょう。
わわっ、れいかちゃん待ってよ〜わたしシャワー浴びなくちゃ。
それでは…お城でお待ちしています…。
 
 
みゆきさんは、クローゼットから替えの下着と外出着を選び、バタバタと小走りで浴室へと入って行く姿に、わたしはクスッと笑って見送るのだった。
 
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いかちゃんバースデーとみゆれい結婚記念日イラストです(byいんぎんさん)