みゆとれい(よいこのえほん)その2

みゆとれい(よいこのえほん)その2
七色ヶ丘という町に住む、みゆきちゃんとれいかちゃんは、読み聞かせ会の準備のため、本日はみゆきちゃんのおうちにいました。
図書館のいこいの場を使わせてもらえるようにお願いしに行ったり、日程が決まりチラシも作って、図書館に貼ってもらったり、近所の小さな子供達にも声をかけて、準備ばんたんであとは当日まで練習をして過ごすだけだと思っていたのですが、二人の表情はどんよりしていました。

ねえ、れいちゃん…読み聞かせ会できなくなっちゃうの…?
あ、あの…天気予報では、台風があさって、七色ヶ丘の地域に最接近すると言っていました…
台風が来たらできないの?
雨風が強くなってきて、外出が危ないので、おそらくは延期か中止になります…
そんなぁ…中止なんていやぁだ…うわーーーん!!
みゆさん…うぅ…

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みゆきちゃんの丸いお目めから、大粒の涙がぼろぼろとあふれて洪水のようにこぼれ落ち、その姿を見ているれいかちゃんも悲しくなり、つられて泣きだしてしまいました。
しばらくの間、二人で泣いていると、カタカタカタカタっと窓を打ちつけるような、強い風が吹いてきました。

ぐすん…風が吹いてきたね…れいちゃん、危なくなる前におうちに帰ろう?
イヤです…みゆさんと一緒に絵本の読み聞かせの練習がしたいです…
わたしもしたいよ。でも…あさっては中止になるよ。
あさってがダメでも、また来週にお願いして開催したらいいのですよ。
れいちゃん…みんな来てくれるかな…?
大丈夫です、大雨が降ったあとは、太陽がさして涙なんてすぐに乾いてしまいますから!
…そうだね。うん、れいちゃんと一緒だったら大丈夫だよね!
はい!ふふっ♪
タオルでお互いの涙を拭ったみゆきちゃんとれいかちゃんは、お天気が良くなるようにと願って、仲良くてるてる坊主を作るのでした。


おしまい。

みゆとれい、二人は仲良し!