ホイミスライムと女戦士の旅物語(22)

ホイミスライムと女戦士の旅物語(22)

草むらの中から、青色の小さなモンスターが、ボヨンボヨンと体を弾ませて飛び出して来ました。

[スライムが一匹あらわれた!]

体が敏感になる理由が知りたいと、わたしを追い掛けていたみゆきさんは、背後でぴたりと立ち止まり、モンスターの様子を伺っています。

ぴき、ぴきぴき…(ホイミスライムさん、早く逃げないと後ろにいる人間に襲われちゃうよ…)
こんにちはスライムさん、わたしはこの方に仲間にして頂いたので、襲われないんですよ。
ぴき?…ぴーぴー!(人間の仲間になった?…信じられない、あなた変な子ね!)
え…どうして変な子なんですか?人間にだって優しい子はいますよ。
ねえ、れいかちゃん、あのスライムさんとお友達なの?
いいえ、おそらくこの辺りに暮らすスライムさんだと思いますが…
そうなんだ。わたしは何て言っているか分からなかったけど、スライムさん、れいかちゃんと仲良くしてあげてね♪

みゆきさんはわたしの背後から離れて、一歩前進して近づくと、突然スライムさんが大声で叫びました。

ぴきーっ、ぴーぴー!!(きゃーっ人間に襲われちゃう、誰か助けてー!!)
ええっ!ちょっと、なんだか声…大きくない?
み、みゆきさん、大変です…スライムさんが…


わたしとみゆきさんがスライムさんの叫びに慌てている間に、わたし達の状況は大変な事になってしまっているようです…