ホイミスライムと女戦士の旅物語(15)

みゆきさんの肩からチラッと顔を出して、みゆきさんとわたしの前に現れたモンスターを目視すると、驚いたことによく見知った方々がそこにいました。

みゆきさん、あの子達はわたしのお友達の…
えっ!あのふたりが、さっき話してた子達なの?

ぴぃぴぃー…ぴぴぴっ!(れいかちゃんを早く離しなさいと…噛み付いてやるんだからっ!)
もぐもぐも〜ぐもぐもぐ、もももっ(美味しいお料理を作ってくれる優しいれいかちゃんを捕まえて、専属のコックさんにしようって魂胆なんでしょっ!)
ぴききっ!ぴきぴー…(そんなわけないでしょ!まったくもう、そりゃああんたの願望じゃないの…)
も、もぐもぐ…も〜ぐも〜ぐ(そ、そんなこと思ってないもん…そんなことよりれいかちゃんを助けなくちゃ)

このお二方は漫才コンビではなく、先ほどみゆきさんにお話した、時々住処に遊びに来てくれる仲良しのお友達だったのです。
得意技にメラを操るスライムベスのりんさんと、大食いで穴掘り上手なキラースコップののぞみさんです。


あ、あの…わたしはこの方に捕まえられたのではないんですよ〜!何もされていないので、攻撃をやめてください。
ぴー、ぴきぴき…ぴーぴー(肩に担がれているし、その人間が持ってる袋の中から野菜の匂いもする…どう見ても拐われそうになっているじゃない)
みゆきさんはわたしの身を救ってくれた優しい人間なんです…今だって剣を抜いてはいませんし、こうやって自由に飛び回っても強引に捕まえることもないんです。

みゆきさんの肩から離れてふわふわと浮いて、みゆきさんの周りをぐるっと回ってみたり、手を差し出して握手を求めると、ニコニコ笑顔で手と手を繋いでくれました。