ホイミスライムと女戦士の旅物語(10)

(この温もりはあなたの心の温度なのですね)
トマトを食べ終えて、ご馳走様でしたと言ってから、またポツポツと話し始めるみゆきさん。

わたしね、本当は戦うことが好きじゃないんだ…でも何もできなかったり、誰も助けられないのはもっと嫌だから、戦士の道を選んだの。
流れる井戸水を見つめるみゆきさんは、少し陰りがある様子で、わたしは何か言わないといけないと思い、言葉を紡ぎ出すのでした。

…少なくとも先ほどわたしは救われました。みゆきさんが助けてくださったんです。
うん…怯えているあなたを見つけて、見過ごすなんてできなかったんだよ。でも、弱い者いじめするのは人間もモンスターも変わらずいる、わたしもきっとその人間と変わらないんだろうなって考えたら…辛いな。
みゆきさんは先ほどの方とは違う優しい心を持った人です。モンスターのわたしが作った野菜を何も疑うことなく食べてくださいました。その優しさと温かさで救われる命があるのです。それと、あなたの温もりにわたしは…///
わたしの温もり?
い、いえ、優しい心を持ったあなたとこれから旅に出られることが、嬉しくて楽しみなんです///
ありがとうれいかちゃん///ふふっ一人よりも二人の方がみんなを笑顔にできるよね。
はい、二人で力を合わせたら、百人力です!
百人力って、あれれ?百万力じゃなかったの?!
えっと、人間が捨てた辞書という本にはそのように書かれていました。
はぅ〜///穴があったら入りたいよぉ…
穴ですか?今から掘りましょうか?
掘らなくていいの、穴に入って隠れたいくらい恥ずかしいって意味だからね。
そうだったのですね///わたしも穴に一緒に入りたいです。
ぷっあははは!
ふふふっ!

二人の笑い声が、薄暗い風景をほんのり明るくしている様に見えました。