読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ホイミスライムと女戦士の旅物語⑨

あの、これ…よかったらどうぞ…
これは、れいかちゃんが作ったものだね。
はい…モンスターが作った野菜だからと言って、毒などは入ってませんし綺麗な井戸水で育てたので、無農薬ですから…問題は無いはずです。

わたしは自分で渡しておきながらドキドキしていました。
出会ってから時間もあまり経たずに仲間になった者、しかも普通は倒すべく存在であるモンスターから育てた野菜を渡されて食べてくれなんて、信用される筈がないと今更ながら思っていると…

ありがとう、わぁいここに来た時から食べてみたいと思ってたんだ!
トマトを差し出しながら、ぶるぶる震えて目をつむっていたわたしの手を優しく包み込み、みゆきさんは言いました。
喜んで頂くね。
あ…はい///ありがとうございます。
あ〜ん、がぶり…わぁ、とっても甘くて美味しい!幾らでも食べられそうだな〜もぐもぐ。
目を開けてみゆきさんを見ると、ニコニコ顏でトマトをもぐもぐと食べていました。
お、お隣失礼します///
うん///

目の前を流れる地下水の方を向いて座っているみゆきさんの隣にちょこんと腰を下ろしました。
こんなに近くで人間と隣り合って座るのは初めてだったからかわかりませんが、今まで経験したこともないような温もりを感じています。
故郷の母も暖かったですが、それとは違うこの温もりは…