ホイミスライムと女戦士の旅物語①

いつからなのか、どこからやって来たのか、今となってはどちらでもいいことなのです。

わたしの生きる道を決めてくれた、その出逢いに想いを募らせるのでした。


ここは、陽の光が全く射し込むことが無い、とある古井戸の底。
幸いにも井戸水は澄んでいて、飲み水には困らないし、わたしを襲う者も殆ど現れないという住み良い環境であります。
毎日の日課は、故郷からたくさん持ってきた、食物の種を蒔いた小さな菜園のお世話です。
綺麗な水のおかげで、野菜がすくすくと育ってくれています。ですが、野菜を育てることがここにいる本来の目的ではないのです。


わたしは人間になりたいという夢がある、ホイミスライムというモンスターです。

わたしは故郷を離れてからたくさん考えました。
人間になるにはどうすればいいのか、その答えが、今この場所でわたしを見つけてくれる優しい人間を待ち、未だ見ぬ世界へ共に連れて行ってもらうということでした。


どうかわたしを見つけてください…幸せの女神様…