あなたとわたしの鏡⑵前編

ゴールデンウイークも終わり、昼間は少し暑くなってきたちょうど良い気候のこの時期はどこかに遊びに行きたくなります。
そんなわたしも今日はおでかけということで、七色ヶ丘駅前で皆と待ち合わせしています。


みゆき〜待ったー?
ついさっき来たところだよ。
ゴメンね、出る前に弟達が喧嘩しててさ、なかなかお家抜けられなくて焦った焦った。
お疲れ様、なおちゃん。
あれ、みゆきちゃんマスクしてるけど、もしかして風邪?
うーん、昨日から調子悪くなっててね、今は風邪薬飲んで来たから平気かな。
無理したらあかんで。
そうそう、風邪は引き始めが肝心だよ。
今日は止めておく?
む〜絶対行くもん…だって、ずーっとずっと楽しみにしてたんだよ、皆も一緒だよね?

三人は顔を見合わせてから微笑み合うと、無理だけはしないようにとだけ言ってくれて、和やかな雰囲気で目的地に向かって行きました。


地下にあるライブスタジオに入り、四人で座る場所を決めてから、変わり代わりにドリンクの引き換えに行ってきました。
確か前回の時は、みゆきちゃんが緊張してたんだよね?
せやったな、ぼーっと準備中のステージを見つめとったわ。
まあ、見る方も緊張するっていうのは、あたしもサッカーしてる時に、お客さんの緊張が伝わってくるからよく分かるよ。
うん、大好きだから特にドキドキしちゃうというか…あっ///
はいはい、ご馳走さん。
みゆきちゃんは一途だよねぇ。
ふふっ似た者同士なんだろうな。あっお客さんの入場が終わったからそろそろ始まるみたいだ。

そうして、前説と諸注意が終わると、照明を落としたステージにバンドの人達と一緒に大好きな彼女も出てきました。
わあぁ可愛い〜素敵!めっちゃかわええやん!
と横の二人が感嘆の声を上げる中、わたしは内心穏やかじゃなかったのです。

(れいかちゃんの可愛い衣装色っぽ過ぎるよ〜!肩とか丸見えだし、皆に見せちゃやだよぉ…)


頭にお花の髪飾りを付けて肩紐だけのワンピース姿のれいかちゃんが、ステージから正面を向いて歌い始めました。