大事な人が待っていてくれる幸せ

みゆき視点
悪魔の身になってからというものわたしは、学校帰りに時々イタズラをしてから帰宅するのですが、わたしの帰りを待っていてくれる大事な人がいます。
その子は生徒会長であり、弓道部にも所属していて、その上天使に選ばれてからは多忙を極めているというのに、わたしに会いに来てくれるのだった。

そして今日も、背中の青い小さな羽と金色の輪っかを頭に浮かせた彼女がわたしの家の前でちょこんと座り込んでいました。


あっ!みゆきさんです〜お帰りなさいませ。
青い羽をパタパタと動かしながら、わたしに向かって走り寄って来ました。
わたしも背中の小さな黒い羽をパタパタと動かしながら、走り寄ってきたれいかちゃんを抱きしめます。
れいかちゃん、ただいま。今日も生徒会と天使のお仕事が忙しかったのに来てくれたんだね?
はい、みゆきさんに抱きしめて貰えたら元気になるので、来ちゃいました。
えへへっわたしもれいかちゃんを抱きしめると元気になるんだよ。


それは年月が経っても変わらないのです。


れいか視点
学校の先生になったわたしは、家事と子育てはみゆきさんと分担をして行っているのですが、天使のお仕事がプラスで入る日は、体が少々フラフラとなって帰宅していました。


ただいま帰りました。
わぁ〜っお帰りなさいおかあさま!
薄桃色の小さな羽を広げた可愛い愛娘が、玄関のドアを開けるとちょこんと座って待っていました。
ただいま、はるか。ここでずっと待っていてくれたの?
ううん、さっきまでおかあさんのおりょうりをおてつだいしてたんだよ、もうそろそろかな〜って思ってすわって待ってたの。
ありがとう、はるかがお出迎えしてくれるとお母様は元気になるんですよ。
ほんと!えへへっよかった〜

玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えてから悠華と手を繋いで歩き、奥のリビングの中に入って行くと…

れいかちゃんお帰り〜!
おかあさま、お帰りなさいませ!
みゆきさん、ゆきみ、ただいま。


わたしには帰りを待っていてくれる大事な家族がいます。