初めてのお誘いは繋いだ手から


朝まで一緒にいてくれませんか…?


日も暮れたデートの帰り道で、ふと立ち止まった彼女が繋いだ手をキュッと握り、わたしに問いかけてきた。

大学入試の受験勉強の合間に一息入れようと、都会へ出掛けた矢先の誘いには何か理由があるのだろうか…?
街ですれ違った寄り添うように仲良しな女の子達を何組か見て、自分達の関係を再確認したのもあるのかな?

れいかちゃんが言った、朝まで一緒という言葉の意味を何度繰り返し思考しても、辿り着く答えは…恋人として過ごす一夜である。
(それしか思い当たらないよね…高校に入学してからずっと傍にいる恋人なんだもん)

赤くなってしまった頬を誤魔化すように、一呼吸入れて返事を返した。


ふぅ…とりあえず、れいかちゃんのお家まで送るよ。

やっぱり受験が終わるまでは駄目でしたか…?
ううん違うよ。ゴメン、言葉足らずだったね…一旦れいかちゃんのお家に寄って、お泊まりの準備をしてって意味で送ろうと思ったの///
ぁ、その…はい、それでお願いします///


さっきよりも少し足早に並んで道を行く二人は、恋人のステップをもう一つ上がろうとしているところ。


そうだなぁ、いっぱいハグハグしようね!
みゆきさん、ハグハグだけではなくてキスとその先も…と、期待してもいいですか?
も、もちろんそのつもりだから///
はい///


れいかちゃんのお家が見えてきたら、初めて触れ合うという期待や喜びが緊張に変わり始めたのはここだけの話。