キラキラ光るお空の星の妖精達よ(中編)③

きゃーっ…イダッ…ぅぅ、うわぁあん…腕が痛いよぉ
みゆきさんっ!みゆきさん大丈夫ですか?!っ!腕に擦り傷が…それに血が出てるじゃないですか…早く止血しないと。
れいかちゃん…何にも役に立てなくてごめんね…ぐずんっ、畑もこんなに荒らされて…大好きなれいかちゃんも守れないなんて、悔しいし悲しいよ…
みゆきさんはいつもわたしの傍にいてくれて、温かな笑顔に元気を貰っているんですよ。ですから、わたしが大好きなみゆきさんを守ってみせます。

駆け寄って抱き起こしているみゆきちゃんをそっと寝かせてから、立ち上がったれいかちゃんの顔はキリッと赤鬼を見据えていました。


ふわぁ〜あ…長いおしゃべりは終わったオニ?
あの…どうしてあなたは畑に無断で入り、半数以上を食い荒らしてしまったのですか?少し分けて欲しいと仰ってくだされば、お配りできたのに…
はあーっ?今更何を言ってるオニ?このアカオーニ様がお前達みたいな弱い奴らに頭下げて分けてくれなんて言うわけがないオニ!それに、サクも無い悪者除けも何にも無い、何にもしてないお前達が悪いオニ。
それは、この星の妖精は皆それぞれに助け合って優しく穏やかに生活をしているから、サクも罠なども必要無いのです。
愚かな奴オニ、優しくて穏やかだろうが心の底ではいつか奪ってやろうと狙ってる奴もいるはずオニ。それにこの畑に来る前も幾つか食い漁って来たのに、誰も他人に起こった事を知らせようと走る奴もいなかった愚図ばっかりオニ!
そんな…他の家の方々まで被害にあったなんて…
ガッハッハ〜愚かオニ、マヌケオニ…なんだ!?

ぅわああああん!私たちの愛情がいっぱい詰まった星空畑なのに…ゔぐっ…他の家の皆だって頑張って育てているのに…いやだぁあああ!!!
みゆきさん!みゆきさん…っ


突然周辺一帯まで響くような大声を上げて泣き出したみゆきちゃんに、唖然として目を丸くしている赤鬼と、れいかちゃんは再び彼女に駆け寄ってゆっくり抱き起こして守るように抱き締めていた。

うるさいオニー!!くそっ星中の奴らに見つかる前に退散するオニ…食い物も幾つか頂いて行くオニ。


赤鬼は自分の周囲に落ちているお星様をガサゴソと拾うと、一目散にドスッドスッと足を鳴らして遠くへ逃げて行ってしまいました。