キラキラ光るお空の星の妖精達よ(中編)②

ガサガサ…バリッバリッ…

 
な、なんだろ…あの音…
外から聞いてきますね…
 
断続的に続く奇怪な音を初めて聞いた二人は、言い知れない恐怖から身を震わせています。
 
ザッザッ…バリッバリッ…
 
ひいぃ…お外に何かいるみたい…れいかちゃんこわいよぉ。
大丈夫ですよみゆきさん、わたしが外を確認しに行きますから。
だめだよ、危ないから行っちゃいけないよ…いなくなるまでおとなしくしていようよ…
ですが、星空畑が心配ですし、変な虫であれば追い払わなくてはいけないですから…とても恐いですが行きます。
 
 
布団から出て立ち上がり動き出したれいかちゃんを見て、みゆきちゃんも恐々ながら一緒に行くと言い、二人は念のため畑作業用のクワとシャベルを手に持ち、玄関を開けて外を覗き込みました。
 
するとそこには何と、とても大きな体の赤い生き物が星空畑の中腹に腰を下ろしている後ろ姿がありました。
 
れいかちゃん、あの赤い色の生き物は何?
わたしも初めて見るものなので、よく分からないです。ですが、私たちの畑に座り込んで何かしているのは確かですよね。
うん…追い払うの?
やってみましょう…
 
 
恐る恐るその生き物の正面に近づいて見ると、角を二本生やした赤鬼が星空畑のお星様をバリバリと口に入れて半数以上を食い荒らしているではありませんか…!
 
この畑の食い物は美味いオニ〜♪俺様が全部ぜ〜んぶ食ってやるオニ!
な…なにこれ、ひどい…私たちの畑であなたは何してるの?
ガハハ、ここはお前たちの畑かオニ?
そうです、わたしとみゆきさんが一生懸命大事に育てている星空畑ですよ!
それはそれはご苦労様オニ、おかげでこのアカオーニ様の空腹がだいぶ満たされたオニ〜
そんなのひどいよ…勝手に踏み荒らして食べちゃうなんて許せないんだから!!
みゆきさん待って!
 
シャベルを構えたみゆきちゃんはアカオーニに向かってシャベルの先を叩き付けようとしますが、妖精の数倍くらい体が大きな鬼にはビクともしないという風に、スコップの持ち手を掴んでポイッと投げ飛ばされてしました。