ネズミの王国へご招待(後編)

ベンチまで駆け寄ってきた彼女に手を差し出され、その手を掴むと素早くその場から離れて難を逃れました。


ハァハァハァ…ここまで来たらもう大丈夫かな。というか、くれぐれも怪しい人には気をつけてって言ってたよね?
言ってましたけど…でも、あの片方の男性はジョーカーに似ていて、その…発言が癇に障ったと言いますか…ムッとしてしまったんです。
れいかお姉ちゃんはジョーカーに関わると、人が変わったみたいに本性が出るよね…
そ、そんなこと無いわ…!
そんなことあるもん!


ちょっと二人共〜わたしを置いて行かないでよぉ…
やよいちゃんゴメンね、お姉ちゃんがピンチだったから助け出してたんだよ。
助けてくださいなんて一言も言ってません…
言ってないけど、足とか震えて見えたよ。
震えてなどいなかったですよ…(本当は少し怖かったです…なんて言えません)
みゆきちゃんはれいかちゃんの事が心配で、ずっとワゴンの前で並んでる時も見ていたんだよ、ねっみゆきちゃん?
そ、そうだけど…///
みゆき…ごめんなさい、と…助けてくれてありがとう///
うん、れいかちゃんを守るのは妹として…だけじゃなくて、恋人だから当然なの///分かった?
はい、分かっていますよ、うふふ///
ホントに分かってるのかなぁ?(ジーッ)
れいかちゃんはみゆきちゃんがいつも傍にいるから安心してるんだと思うよ、だってみゆきちゃんは私達のスーパーヒーローだもん!
そ、そうなの?!
うんうん!

(貴女はわたしのスーパーヒロインですよ)


ネズミーランドのベンチ前に現れた謎の怪しい人物達はその後一切出くわしませんでしたが、私達の心の隙を狙う者が存在しているのはこの夢の国の中でも変わらないのかもしれませんね。


れいかちゃん、次はシンデレラ城に行こう。
まあ、でしたらやよいさんがカボチャの馬車を出してくださるのですね♪
じゃあじゃあ、れいかお姉ちゃんは王子様に変身だね♪
ちちんぷいぷいのぷーい!って、今は無理だよ〜!

魔法使いとシンデレラと王子様の珍道中は、このあとも続きそうです。


終わり。