ネズミの王国へご招待(前編)

やよいちゃ〜ん!次はターキーレッグを一緒に食べよう♪
いいね、じゃあわたしはそのワゴンで飲み物を買うね。
うん!

みゆきとやよいさんと一緒にネズミーランドへとやって来ましたが、二人は意気投合して手を繋いではしゃぎ回っている為、わたしはお二人の保護者の様な立ち位置になってしまっております。

れいかお姉ちゃん、あっちのワゴンでお買い物してくるから、ちょっと待っててもらってもいい?
いいですよ、それではそこのベンチに座ってますね。
わかった、くれぐれも怪しい人には気をつけてね。
大丈夫、行ってらっしゃい。


手を振ってお二人を見送り、すぐそばのベンチに腰掛けました。
しばらくの間パークのパンフレットを読んでいると、スッと正面からわたしを覗き見る影が見えたので、二人が戻って来たのかと思いパンフレットから顔を上げて確認したところ、見ず知らずな二人組が立っていました。

君、よかったらパークの中を案内するけど、ご一緒にいかがですか?
とっても美味しいレストランにも案内して差し上げますよぉ…

その二人はパークのキャラクターを象った帽子を被り、目をサングラスで隠した明らかに怪しげな男性二人組で、わたしは嫌な予感を覚えて首を横に振り、友人と一緒ですからご遠慮します…ときっぱり御断りしました。


随分と寂しそうですよねー、あなたはそのご友人に仲間外れにされているんじゃあないですか〜?
そんな事ないです!
本当でしょうか…?

片方の人物の物言いが癇に障り、思わず反応してキッと見据えてしまい、その反応を待っていましたとばかりにニヤリと口元を引き上げて笑うその姿は、薄気味悪い例の道化師を思い出し、身震いがしました。


れいかちゃん!あっち行こう。
ぁ…///