好きな人に頼られたい

きゃっ!!

ああっ…れいかちゃ…

わわっ、ちょっ大丈夫か?
は、はい…あかねさんのおかげで、助かりました。
道の掛け軸もええけど、椅子から落ちんよう気をつけなあかんで。
はい…今後は気をつけます。
あいよ、まあ無事でよかったやん。


ふしぎ図書館で個々それぞれに活動してる中、れいかちゃんが持ち込んだ自分の掛け軸を椅子に上がって埃掃除をしていた時の事です…

わたしは反射神経も鈍いし、運動能力も低い為、いざという時に大切な人を助けられない自分が悔しくて、そっとその場から離れ、秘密基地の外に出て行きました。


はぁ…だめだなぁ、わたしってホント…

(こんな情け無い顔見せられないよ…)


芝生で寝転んでいると、誰かが隣に座る気配を感じました。


いないと思ったら外に出てたんだ…
んー、うん…
れいかの事で悩んでるの?
うー、ううん…ちょっと違う。
話したくない?
今は…ごめん…
いいよ、気が向いたら頼ってくれていいから。
なおちゃん…


背を向けて寝転ぶわたしに、気遣いの言葉を掛けて頭を撫でるなおちゃんは優しすぎる。


だって、今縋ってしまったらさ…都合よく頼ってるみたいで…なんかイヤだ。
あはは、馬鹿だなぁみゆきは。都合良かろうが悪かろが、好きな人に頼られたいって思うだけでここにいるんだから、別にいいのに。
わたし馬鹿だもん…れいかちゃんみたいに頭脳明晰になれないし、あかねちゃんみたいにいざという時に俊敏に動けない…ましてや、なおちゃんみたいな頼れるお姉ちゃんに甘えちゃったら…ダメダメだよ。

それが本当のみゆきだもん、あたしはそんな不器用なところも全部含めて大好きだよ。


なおちゃん…


ごろりと体の向きを変えて、なおちゃんが座る足元に額を擦り寄せて縋っていました。