あなたとわたしの、初恋ハートはピンク色❹

教室に入ると、もう既に私以外の学生は全員揃っているみたいで、皆それぞれに席の周囲の人たちと雑談をしたり音楽を聴いている人がいたりと、先生の到着を待っている様子でした。

(時間はちょうど9時かぁ…何とか間に合ったみたいだね)

入室した所で立ち止まり、ふぅっと一息ついていると、窓際の中央付近の席からわたしの名を呼ぶ声が聞こえてきました。


星空さ〜ん、こっちこっち〜、早く席に座らないとダメよ。
あっ南野さん!うん、ありがとう…///

教室中に響く声で呼ばれた為、後方側に座る学生数人から、注目する視線を貰ってしまい、恥ずかし気たっぷりに頭を掻きながらそそくさと歩いて、南野さんの隣に座りました。


おはよう星空さん、クスクスッ、遅刻ギリギリセーフだったね。
おはよう南野さん、あはは…///始まって早々に悪目立ちしちゃったよ…はぁー。
まあ大丈夫じゃない、この学科だけでもこんなにいっぱい学生がいるんだから、誰も特に気にしてないと思うわよ。
だといいなぁ、ぁ…


南野さんとお話していると、直ぐに教室前方の扉がガラリと開き、青木教授が入ってきて教壇に立ちました。


皆さん、おはようございます。それでは、まず最初の新入生履修ガイダンスを始めたいと思いますので、この学科の履修要項を説明していきます。必要な事はメモを取るようにお願いします。


鞄の中からガサゴソと筆記用具とメモノートを取り出して記入の準備をしてから教壇に視線を戻すと、青木教授が窓の外を優しげな表情で眺めている姿が見えました。