わたしと貴女はお似合いですから

わたしの恋人さんは、時々思わぬところで乙女の顔をあらわすものだから、わたしは慌てふためいてしまうのだ。さっきだってそうだ…


今日の授業はおしまいだから、図書館で本を借りようかと考えながら廊下を歩いていると、仲良さそうに立ち話をするれいか先生と入江准教授が見えた。


(あっ!れいかせんせいだ〜入江准教授とお話中かぁ…周りの友達や見る人みんながあの二人はお似合いだって話してたりするけど…)

とても複雑ながら、わたしも同様にそう見えてしまうのだ。


だって、わたしと青木教授は誰がどう見ても教授と学生の関係だと思うだろうし、同性で年の差で身分違いの恋を誰が想像するのかな…?普通はしないよね。


ちょっぴり悔しくなって、少しからかい混じりで二人に近づいて話しかけていました。


こんにちは〜青木先生と入江准教授ってお似合いですよねぇ。
みゆきさ…ごほん、星空さん!そんな事は…
え、あの///星空さん、急にどうしたんだい?
だって、みんながそう話してるのをよく聞きますし…って!?れいか先生っ?
入江先生、私はこれで失礼します…みゆきさんは一緒に来てください!


呆然と立ち尽くす入江准教授を他所に、わたしはれいか先生に強く手を引かれて、先ほどの場所から曲がった付近で立ち止まると壁に体を押さえつけられて、荒々しく唇を取られていました。


ん、んん〜!ぁ…んー///


長い口付けが終わり、瞳をゆっくりと開いてれいか先生を見ると、先生にしては珍しいくらいに取り乱す様にむくれていました。


どうしたらみゆきさんとわたしはお似合いになれるの?
ぇ…と、もしかしてせんせい怒っちゃった?

首を振って怒ってませんと否定はしたが、むくれた顔はそのままだった。

わたしとみゆきさんは恋人ですよね?
うん、そうだよ…
入江先生じゃなくて、わたしは貴女とお似合いになりたいわ…どうしたらいいの?
れいかちゃんちょっと落ち着いて、ここは大学の廊下だから…///


真っ赤なお顔で慌てふためくわたしをギュッと抱きしめる乙女なれいか先生を、ちらっと見ながら通り過ぎて行く学生さん達にどう映るのだろうか…?



とっても恥ずかしすぎるから、からかう様な行動は自重しようと思いました。