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二人の想いを一つに寄せて

結局その後も自分が安心できるまで母の看病を継続して枕元で過ごし、五日目の早朝にようやく帰宅しました。


合鍵を音を立てずに気をつけて回して中に入ると、あなたとわたしがお気に入りで買ったアロマディフューザーからのほのかな香りに包まれ、帰ってきた事を実感できて嬉しく思った。


それから寝室に入るとベッドの掛け布団がモコモコと膨らんでいるのが見え、あの場所に大好きな人が眠っているとすぐに想像ができて、はやる気持ちを抑えられずにいました。

(早くあなたを抱きしめたいんです…今はそれだけでもいい…)


ベッドの横に腰掛けて布団をそっと捲ると、静かに寝息を立てて眠るあなたの顔が見えた。

わたしはその頬に片手を伸ばして包み込み、顔を寄せて唇に近づくが触れ合う直前に彼女の瞳と目が合ってしまい、慌てて顔を離してしまいました。


…れいか…っ…れいかちゃ…ぎゅーってしてほしいよ…
…みゆき、ごめんね…

いそいそと布団にもぐって、その温もりを抱きしめました。


ゴメン…わたしダメだった…
ぇ…ダメってもしかして何かあったのですか?
何も無かった…れいかちゃんに大丈夫だよって言って自信満々で送り出したのに、何もできなかったの…
みゆき…
れいかちゃんと一緒じゃないと、ご飯も味気なくて食べれなくなったし、洗濯も一人分干したられいかがいないんだって悲しくて…いっぱい涙が零れたの…
みゆき、もう帰ってきたからこれからもずっと一緒よ…だから。
…うん。


れいかちゃん、お帰りなさいのキスをするね…愛してる、れいか…
はい、たくさんしてください…わたしもみゆきを愛してます…


今までもこれからも、本当にお互い大事な存在だという事がほんの少しの間離れただけでわかりました。


二人の想いを一つに寄せて…


おしまい。