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みんなで一緒に節分をしよう(終)

膝の上で丸まって眠るミィちゃんに謝りながら抱き抱えると、にゃあっと一鳴きして猫のベッドにそっと降ろしました。

ミィちゃんの頭をしばらく撫でて、部屋にまだ残っている二人を横目に見るわたしは、無意識にいつもの笑顔が消えてしまっていました。


あちゃー、ここはれいかの部屋やろ?えらい散らかしてしまってすまんかったな…
いえいえ、大丈夫です。あとで片付けますので気にしないでくださいね。
言うてくれたら手伝うから、うちに言うてな。
ありがとうございます、では節分が終わって余裕が無ければお願いするかもしれないので、その時は声をかけます。
あいよ、ほんならうちも行くわ〜


そして…わたしはその瞬間を一時も瞬きせずに見逃さなかった…


あかねちゃんがれいかちゃんの頭を優しく撫でて、愛しさを込めた瞳を見せたから…

胸にざわざわと暗い霧が立ち込めた様な、そんな息が苦しいような感覚を抑えることに必死だった。

(だめ…早く笑顔にならないと…)



桃の福娘さん、この青鬼が捕まえましたよ♡
…あっ青鬼れいかちゃん!ビックリしたよ〜
みゆきの胸がドキドキとうるさく言ってますね。
それはれいかちゃんに抱き締めてもらってるから、嬉しくてドキドキしてるの…
みゆき…ンッ…


惚気ていたわたしをからかっていたはずのあかねちゃんが、れいかちゃんとの距離を一歩ずつ縮めている様に見えるのは、気のせいだといいなぁ…


繋がる唇だけが熱を持っていました。


おわり。