千投稿目〜記念小説〜

城内を並んで歩く二人の廊下の先には、王宮の間が見える。


国王様…いえ、お義父様からお話があると伺ってここまで来てはいますが…何か悪い報せでしょうか?
どうでしょう…私達が婚礼の儀を挙げてから一月程経ちましたから、近況報告を聞きたいのではないかと思いますが、心配無いですよ。
そうなのですか?
みゆき姫は毎日、お勉強や王太子妃の御勤めを精一杯頑張っている事は、家族もお城の皆々もよく知っていますから、安心してお側にいてくださいね。
はい…ですが、わたしはまだまだ何も出来ない未熟者なんです///恐らく、お義父様からお叱りを受けるのではないでしょうか…
みゆき姫、父が何を言ってこようとも、私は貴女が誰より何よりも必要なことを証明しますので、大丈夫です。
れいか王子様///はい。


王宮の間に二人が入ると、和やかな雰囲気で王様からお話を伺いました。


まさか、お暇を頂けるとは考えてもいませんでしたから、驚きましたね。
父からの粋な計らいには確かに驚きましたが、わたしも貴女と共に過ごす時間が欲しいと思っていましたから、純粋に嬉しいです。
わたしも嬉しいです!王子様、お休みはどうお過ごししましょう?
それでは、せっかくですから…


****

青く澄んだ海〜!

綺麗な空気〜!

サイコーのロケーションですね、みゆき様♪
ね〜っやよいちゃん♪
私も一緒に連れて来てくださり、誠にありがとうございます。
えへへっわたしが一番に信頼できる友達はやよいちゃん何だから、連れて来るのは当然なんだよ。だから、あのキラキラ輝くビーチで楽しもうね!
はいっ!みゆき様とれいか様の大切な思い出が残せるように、スケッチができるよう装備は万全なので、お任せください♪
すご〜い、嬉しいなぁ♪


…ゴホン、あまりはしゃいで暴れないでください、はしたないですから。
むかっ!みゆき様は暴れてなどいないですし、はしたないとは失礼ですよ!
私はただ、見たままの事実を述べただけですから。
何を〜っあなたって本当に相変わらず直球で物を言い過ぎですよねぇ。
直球で言わないとお分かり頂けませんから、誠心誠意で接しているつもりではいけませんか?
誠心誠意とか言ってわたくしのみゆき様をいじめて…
やよいちゃん、れいか王子様の前だから…そろそろ落ち着こう、ね。
なお、本日からわたしとみゆき姫の新婚旅行ですから、お小言は控えめにお願いします。
れいか王子、承知しました。
むか〜っれいか様の言うことだけは正直に聞くとか…そんなんじゃ恋人なんて出来ないですよ!
私に恋人が出来ないのでしたら、やよいさんも難しいですねぇ…
難しいとは、どういう意味ですか?
それはお察しください。


正直に物が言い合える仲良しな二人を羨ましいと思いながら、れいか王子様の手を取り、指を絡めました。

ふふっここではたくさんはしゃいでも大丈夫ですから、一緒に楽しみましょう。
はい、王子様との大切な思い出が残せるように、素敵な旅行にしたいです。


わたしとれいか王子様の新婚旅行の思い出の一ページには、二人で初めて一夜を過ごした愛しい記憶が刻まれています。


わたしの初めての大事な人。れいか王子様が恋しくて愛しくて、わたしはこれからもっともっとあなたを幸せにしたいです。

貴女と過ごした記憶は虹のように鮮やかな色をしていて、思い出す度に胸の奥から愛しさが溢れ出してきます。この溢れるような愛しさをみゆき姫だけに届けて行きたいです。


一先ず終わりです。