木漏れ日が射し込む木陰に見た光り(前編)

※某魔法騎士の創作SS

木漏れ日が射し込む小道を颯爽と走って行くが、ハッキリと決まった目的地があるわけではない。
一人の親友が朝から行方知らずの為、コテージの周りや森の中を探し回るがまだ見つかっていないのだ。


(まったくもう、一人でどこへ行ってしまったの?まさか…そんな事は無いわよね)


敵に襲われて倒れて動けなくなった親友を想像して、体がゾワッと身震いした。

早く見つけなくっちゃ…


ふいにその場に立ち止まり、ぐるりと周りをじっと見渡すと、奥まった所の木陰に腰掛け、体を持たれたまま動かない少女の姿が目に映った。


見つけたわ!(ぇ…何だか様子がおかしくない…?)


心配して急いで傍に寄り、片膝をついて頬に触れ、体温が安定している事を確認するとホッと胸をなで下ろした。


何故こんなに離れた場所まで一人で来たのか、木陰に持たれて眠っているのかは目覚めてから聞き出そうと思い、静かな寝息を聞くため耳を彼女の口もとに近づけていた。


(完全に寝てしまっているわ…光ったら私をこんなにたくさん心配させたんだもの、少しくらいはお詫びの印を頂いても文句は無いわよね…)