悪魔の貴女は…光を望む

ベッドの上で体を丸くして眠る貴女の瞳からポロリと涙が零れ、両手で持つ本から片手を伸ばしてその雫を指で捕まえた。

みゆきさんは薄っすらとぼやけ眼でわたしを確認をした。

天使のわたしではないと認識したのか、むくりと体を起こし、悪魔から人間へとスッと姿を変えた。


おはよう、どれくらい寝ちゃってた?
そうですねぇ…三十分くらいでしょうか、お勉強の後で疲れていたのでしょうね。
その間、お母さんは来てないよね?
はい、鍵をかけていますので、みゆきさんのお母様は来ていませんよ。

ホッ、よかった…

ホッとした様子で、ベッドに腰掛けているわたしの体に縋り付くみゆきさん。


このまま、みゆきさんを鍵をかけたままの部屋に閉じ込めてしまうことも出来ますが…天使と共に暗闇に堕ちる事を望みますか?
ふふっそれもまた、悪魔の行く末みたいでいいかもね♪でもね、れいかちゃん、わたしはこの姿のままでも天使と共に、光の中へ飛び込むことを望むよ…


手と手を絡めて唇を合わせると、そのままベッドに寝転んで、ふわりと笑い合ったわたしとみゆきさんは無意識のうちに、天使と悪魔の姿に変わっていました。