ニャンとお城で大冒険♪(14)

スッと素早い身のこなしでハッピーみゆき姫の背後で変身を解き、極力不自然な動きにならないように気をつけながら、自分の兄と瓜二つなれいか王子様のお兄様の前に立ち、話し始めた。


ごほん、お兄様、私達は来月隣国で開催予定の仮装パーティーに参加する為、只今洋服選びの途中でして、ちょうど衣装係のハッピーさんとみゆき姫とわたくしで図書館へと資料を探しに行く途中なんです。
なるほど、仮装パーティーとはとても楽しそうだね、れいかも他国との異文化交流を深めて知識と見聞を広めていくといいよ。
はい!がんばります。
それじゃあ僕はもう行くね、それではハッピーさん、みゆき姫とれいかを宜しくお願いします。
あの、えと、はいっこちらこそです!


ぺこりと一礼して颯爽と歩いて行くれいか王子様のお兄様を見送ると、ハッピーみゆき姫はみゆきちゃんをお姫様抱っこしたままの状態で軽く脱力してしまった。

ははは…はぁー…何とか誤魔化せたようですが、お義兄様に嘘をついてしまったことが心苦しく思います…
嘘も方便という言葉があります。
れいかちゃん、なにそれ?
嘘をつくことは悪いことですが、事をうまく運ぶためには、一つの手段として時には嘘が必要なこともある…ということわざです。
なるほど、勉強になります。今は一刻も早く図書館へと向かわなくてはいけないので、わたしは今習った、嘘も方便を使いこなせるようにがんばります!
それはあまり頑張らなくていいんだよ!あぁああん、れいか王子様の大切なお姫様に悪影響を及ぼしてしまっているような気がするよぉ…


ミィちゃんを抱きかかえながら落ち込むみゆきちゃんと、抱っこして必死で走る二人は遂に、目的地である図書館の扉が見える廊下までやってきました。


図書館が見えました!
よかったです、これでようやくミィちゃんを連れてお家に帰れますね。