みゆき王女とれいか王子様の恋物語〜誓いのキス〜前編

純白のドレスとベールを身にまとい、歩みを進めるその先は大聖堂の扉の前。そこで待つのは穏やかな微笑みを浮かべ、純白のタキシードをまとった我が愛しき王子様です…


…一時間程前。


新婦様の着衣が完了しました。

母の大事なウエディングドレスを衣装担当者の指示の元、お付きの侍女達に着付けて貰い、ヘアメイクを終えると、部屋に通されたれいか王子様とご対面をしました。

しばらく手を取り合い見つめ合うと、うっとりとしながら片手でわたしの頬を包み込み、顔をそっと近付けて言葉を継ぐ王子様。


あぁ…みゆき姫、言葉に表すにはとてもじゃないくらいの光輝く星の美しさに涙が零れてしまいましたよ。
王子様、勿体無いお言葉を頂き、恐縮ながら嬉しく思います。
堅苦しい言葉はわたくしの前では要りませんよ、貴女の思うままの声を聞かせてください。
はい、れいか王子様の純白のタキシードにわたしも惚れ惚れして胸がドキドキしました///わたしは王子様のキラキラ輝く未来の光になりたい…いいえ、絶対になります!
みゆき姫///わたくしも貴女を一生涯愛し、そして、しんしんと降り積もる清き心を大切に、貴女と共に幸せを分かち合います!

二人で心を一つに交えた後、私達の元に親族が通され、大好きな父と母、侍女のやよいちゃんがわたしの元に歩み寄りました。


みゆき、私達の娘に生まれてきてくれて、優しく良い子に育ってくれて本当にありがとう。
お父様…お母様…今まで育てて下さり本当にありがとうございました。わたくしは立場は変わりますが、これから先もずっとお父様とお母様の娘であり、そして共に歩むと誓ったれいか様の元に嫁いで参ります。
それと…小さな頃から大好きなやよいちゃん、わたしの事を生涯の友であり、侍女として見守っていてくださいね。

みゆき様…あぁああ…ぐずっ…泣き虫のわたしをいつも励ましてくださり、お優しい心で人々に接する心を教えて頂き、わたくしはみゆき様の侍女として…嬉しくて涙が止まらないです…ごめんなさい。


優しい家族との最後の挨拶を済ませ、わたしは一人その場に残ってしばらく瞳を閉じて息を整えると、婚礼の儀が執り行われる大聖堂へと向かって一歩ずつ踏み出しました。