また違う本番を迎える友達と私たち(中編)

入り口で購入したパンフレットを片手に持ちながら、もう一方の手はキュッと大切に繋いでお姫さまをエスコートする。


やよいちゃんはどこかなぁ〜♪
みゆきさん、とっても楽しそうですね。
楽しいよ、だってこうやってれいかちゃんと手を繋ぐのは久しぶりだから…ね///嬉しいなぁと思ってさ(ボソボソ)
そうですね、わたしも嬉しいですよ♪

満面の笑みを見せるれいかちゃんがキラキラしてかわいくて、頭がふわふわしそうだ。
いや、実際には待ち合わせしてお出かけを始めた時点からふわふわしてるのだろう。


ふわふわと云えば、やよいちゃんの髪型が…ふと立ち止まった時です、黄色のふわふわした髪を見つけて、和かに声をかけた。


…あっ!やよいちゃんみぃ〜つけた♪
ぇ…えっ?!みゆきちゃん来てくれたの///
うん!れいかちゃんと一緒に来たよ。
やよいさん、昨日はありがとうございました(ぺこり)
ふふっお疲れ様。れいかちゃんも来てくれたんだね、嬉しいというか///ちょっぴり恥ずかしいんだけどね///

恥ずかしそうにモジモジしているやよいちゃんが座る机の上には、数冊ずつ積み上げた本が置いてあった。
その中心には吸い寄せられる様に目を惹きつける、懐かしいような雰囲気が漂う一冊があり、思わず手にとっていた。

やよいちゃん、これ読んでもいいかな?
あ、あの、えとえとっ…どうぞ///

物語はお姫様と王子様が結ばれるまでのお話がやよいちゃんのイメージで描かれているのだが、その中のお姫様と王子様が妙にあの日を思い出すような不思議な気持ちになるのはどうしてなんだろう…?


やよいさん、この物語はもしかして、あの日私たちが体験した始まりの…
そうなの、始まりのシンデレラを元に描いてみたんだ…だからこの話の主人公の女の子と王子様は、わたしの大切な友達がモデルなの///