また違う本番を迎える友達と私たち(前編)

ガタンガタンと小刻みに揺れながら、モノレールに乗って目的地を目指して走行中です。
わたしの隣に座るのは、サラサラストレートの藍色の髪が綺麗な彼女だ。


れいかちゃん、疲れてない?大丈夫?もし眠かったら肩に頭を乗せてもいいからね。
みゆきさん、お心遣いありがとうございます。では、お言葉に甘えて、到着するまで少しお借りしますね…
うん///どうぞ…

ぽてっとゆっくりと肩に頭を乗せて、スヤスヤと寝息を立て始める彼女にホッとしました。


れいかちゃんはライブ後で疲れているはずなのに、今から行くイベントに一緒に来てくれて優しい子だなぁ…わたしがれいかちゃんにしてあげられることは何かないのかな…?

そんな事をぼんやりと考えて窓の外を見ていると、曇り空から次第に雨の気配が感じられる天候へと変わり始めている様子だ。



着きましたね、この会場の中に本屋さんがあるのですね?
えっと…本屋さんみたいな並びじゃなくて、机がずらりと並んでてその上に本とかグッズがお店屋さんみたいな感じで並んでるってやよいちゃんが言ってたよ。
なるほど、自分で作った物を販売できるスペースということですね、素晴らしいイベントだと思います。
それじゃあさっそく中に入ろうか、はぐれないように手を繋ごうかな?…/// (れいかちゃんの手…ギターの豆ができてるね)
は、はいっ/// (みゆきさんにエスコートしてもらえるのね、とっても嬉しいです)


会場広ーい!見てれいかちゃん、アニメキャラの格好した人がたくさんいるよ、スゴイね〜♪
本当に本格的にされているのですね…みゆきさんもしてみたいですか?
ぇ///わたしはいいよ、きっとどんな格好しても似合わないだろうし。
そんなことはないと思いますよ、みゆきさんは素敵な人なので何でもお似合いになると思っていますから。
はうぅ///れいかちゃんに素敵な人って言われると照れちゃうよ〜

照れ隠しに両頬を押さえながら、れいかちゃんからぱっと離れて数歩進んでいました。

ま、待ってください…みゆきさん、手を繋がないとはぐれてしまいますよ!
ごめんね、次はぜったいに離さないからね。
はい…///


私たちは入り口付近で数分やりとりをしてから、やよいちゃんのサークルスペースを探し始めました。