青いハンカチと運命の出逢いに導かれて(12)

その時…

背中から小走りで追いかけてくる足音が聞こえてきて、わたしは慌てて腕で零れ落ちる涙を拭っている所にその人がすぐさま追いつくと、優しく声を掛けてくれました。


あなたは星空みゆきさん、ですね。

ぇ…あの…


恐る恐る振り返ると、優しく微笑みを浮かべるお姉さんがすぐ傍まで来て立っていました。


先ほどは大変ご無礼な振る舞いをしてしまい、申し訳ありませんでした。

ぇ…え、っと…その…


突然お姉さんが深々と頭を下げた為、わたしの思考回路はパニックを起こし、さっきまでどうして泣いていたのかすら分からなくなっていました。


どうしてお姉さんが謝るのですか?それに、何でわたしの名前を…?

はい…星空さんが研究室まで訪ねて来て下さったのに、きちんとお迎え出来なかったので謝らなければいけないと思い、ここまで追いかけて来ました。 それと…お名前は学科ガイダンスの時に生徒名簿で名前と顔をチェックしていたんです…って、あのですね…チェックしていたというのは悪い意味では無くて、星空さんの事が大変気になっていまして///


慌てながら早口で話すお姉さんが、イメージしていた落ち着いた大人の女性とは少しばかりズレている様に見えたので、可愛い人なんだなぁ…なんて失礼ながら思っていました。