どら焼きに導かれし者たち(完)

わたしとれいかちゃんは先ほどのベンチに並んで座ると、れいかちゃんは背中に背負っていたリュックサックからビニール袋を取り出し、膝の上で包み紙を広げていました。


はい!これこそが行列ができる名店のどら焼きです。ふぅー、崩れずに綺麗な状態ですので今度こそ二人で頂けますね。
れいかちゃんがわたしの事を想って並んで買って来てくれたことがすごくウルトラハッピーだなぁって思うよ/// (わたしは幸せ者だね〜♡)
わたしはみゆきさんの隣に居られるだけで、しんしんと幸せが心に降り積もっていますから/// (わたしも幸せ者ですね♡)


二個入りのどら焼きを膝に乗せたまま、わたしとれいかちゃんは甘い恋人ムードを満開にしてしばらく口づけを交わしていると、静かに近づく緑の影が…


ふふふ…このどら焼きはあたしが頂いていくよ!じゃあね〜♪


わたしとれいかちゃんは、どら焼きの包み紙を直球勝負のなおちゃんに持ち逃げされてしまう様子を、ただただ呆然と見ているしかありませんでした。

あぁー!私たちのどら焼きが〜!!そんなぁ…ううっ…えーんっ…なおに奪われてしまいました…
ま…まあ、れいかちゃんが奪われなかっただけでも本当によかったから///
よくないです〜!あのどら焼きは期間限定で、わたしが買った分が最後の二つだったのですから。わたしは地の果てまで追いかけますよ…
コラッどら焼き泥棒なおぉー


げっれいかがめちゃくちゃご立腹だ…逃げるが勝ちだね。 (猛ダッシュ)


れいかちゃん?!


待ちなさーい!!どら焼きの恨みは恐ろしいのですからね〜


カラスや猫は許しても、幼馴染さんには容赦無くお怒りモードのれいかちゃんでした。

終わり。