みんなで海に行こう②

家族合同でみんなと一緒に泊まっている宿からこっそりと抜け出し、砂浜へと早朝の散歩に来た。

波打ち際のそばを歩くと朝日が昇り始めていた。

わたしと手を繋いで隣を歩く彼女は清々しいほど爽やかな表情だった。



ねぇこのまま手を繋いでどこまで行けるか試してみない?

海を指差して微笑みを浮かべた。


わたしを見つめる瞳は澄んだ水の色で、とても綺麗な水晶みたいだなぁと思った。


構いませんよ、貴女と手を繋いでこのまま一緒でしたら、わたしはどこまでも行けるような気持ちになれますから。


わたしとれいかちゃんは膝上付近まで海に浸かってきているが、両手を繋ぎ、唇を合わせたままその場から動くことはない。


悪魔に命を奪われるれいかちゃん…だね…
唇を離してポツリと呟く。
天使に命を救われるみゆきさん…ですよ…
彼女もポツリと呟くと、ハッとして彼女を見た。


わたしに満面の笑みを浮かべるれいかちゃんはふわりと小さな青い羽を広げていた。


もう一度同じ事を尋ねてみた。


…このまま手を繋いでどこまで行けるか試してみない?
構いませんよ、きっとそうしたら二人揃って清らかな天使になれるかもしれないですから、みゆきさんもわたしもウルトラハッピーですよね。


突然瞳から溢れ出した涙が止まらなくて、わたしはれいかちゃんの胸にしがみ付いたまま、その場所でずっと泣き腫らしていました。


終わり。