刻まれた氷の傷と記憶(完)

れいか…ちゅ、ちゅ…んー?
ん///みゆき…キスしてたの?
うん♪よかった、悪い夢からようやく目覚めたみたいだね、わたしのお姫さま♡
ごめんなさい、貴女にはいつも心配させてばかりで…心苦しいです。
心配はもちろんするよ、だって世界で一番大切な人だもん。
はい…でも、どうしてわたしを許してくれるのですか?この肩には消えない傷が残っているのですよ…

わたしの上に被さるみゆきの肩に、そっと触れる。

許すもなにも、れいかちゃんに命を救われて支えられて生きているんだから、わたしは今まで通り変わらないし、これからもずっと一緒にいてくれるよね?

真剣な眼差しでわたしの瞳を見つめるみゆき。

…本当にわたしでよろしいのですか?
れいかちゃんがいいの、だってわたし…れいかちゃんのことを愛してるんだもん!
みゆきさん…わたしは…わたしも愛してるの…大好きと言ってくれたあの日からずっと一緒にいたいと思ってここまで生きてきたの、だからこれからも傍にいたいです。
うん!離れないし傍にいてね。えへへっれいかに付けて貰ったキスマークが消えても、この肩に残るれいかとの絆が一生消えないから、わたしはいつもウルトラハッピーって思ってるんだよ♡
傷なのに絆ですか?
そう、私たちだけの絆だよ。
みゆきとわたしだけの絆…

わたしはみゆきの肩を優しく撫でて、額を擦り寄せると温かく愛しくて、穏やかに微笑むみゆきに包まれていました。



それからしばらく時間が経った時でした…わたしは不意に黒い気配を感じて、瞼をゆっくりと開き、みゆきの背中に目を向けるとそこにはなんと…


…くっくっく…キュアビューティ…本当の苦しみはまだまだこれからなんですよぉ…


ぇ…なに…きゃああああー!!!


暗闇に浮かび上がるジョーカーに似た黒い影がわたしを愉快そうな顔で見ていました…



おしまい。