刻まれた氷の傷と記憶(前編)

ビューティブリザード…アロー!!!!
わたしはあの忌々しいピエロに狙いをしっかりと定めて技を放った筈だった…


ぇ…駄目っ、そっちにいってはダメよ…いやぁ、ハッピー避けてっ!!


えっ?!うわぁああ…ぐっはぁっ


しかし渾身の力を込めた氷の矢は思いもよらない事に軌道が反れてしまい、世界で一番愛してる彼女の左上腕部に当たってしまったのだ。


きゃぁああ!あぁあああ、ハッピー…ハッピー!!


ククッ、はっはっはっはぁー!…ケッサクですよビューティさん…あなたは自分の仲間を撃ち抜いてしまうとは、その力素晴らしいじゃあないですか、ね♪


ハッピーハッピー…みゆきさん…あぁああ…だめよ、そんなの…


わたしのブリザードアローを直撃したハッピーの肩から赤い鮮血が流れだしていた…


ハッピー、ハッピー…わたしは…わたしはなんてことを…いやぁあああっ



(ガバッ)
うわぁああっ!!?はぁはぁはぁ…はぁはぁ……ゆめ…だったの、みゆき!

わたしは隣で眠るみゆきに直ぐに瞳を向けると、う〜ん…どうしたのれいか?と言って、片目を擦りながら起してしまったみたいだった。

ごめんなさい…久しぶりに悪い夢を見たみたいで…
大丈夫?れいか、抱きしめてあげるから…おいで。

はい…ごめんなさい、みゆき…よかった、貴女の体はとても温かいですね…
れいかちゃんがいっぱい愛してくれるから温かいんだよ。もう大丈夫だからね。



彼女は今は何とも無かったかのように、元気に生活をしていますが…実は当時、プリキュアとしてバッドエンド王国との戦いの最中に、ハッピーは肩に大怪我を負ってしまった事があるのです…