青いハンカチと運命の出逢いに導かれて❽

奏〜!
きたきた、エレンお疲れ様〜
お疲れ様、こっちも終わったからそろそろ帰るわよ。
ええ、わかったわ、それじゃあ星空さん、また明日からよろしくね!
うん、またね。バイバイ〜

南野さんはエレンさんという友達のお迎えで帰っていきました。


(お姉さんには近づけそうにないから…あかねちゃんとやよいちゃんと合流しようかな)

鞄を持ってから再びお姉さんを見ると、向こうもわたしに視線を送っていたみたいで一瞬だけ目が合いました。


(お姉さん…わたしもお話したいよ…)

わたしの想いが通じたのか、青木教授は一瞬瞳を閉じて直ぐに開くとふんわりと微笑みを浮かべていました。


(なんてね、わたしに微笑んだみたいに見えたのは気のせいだよね)

わたしは少し切ない気持ちになり、早いところ講義室を出て気持ちを切り替えようと動きました。


講義室を出て、館内案内図が書いてある冊子を片手に持ちながら、待ち合わせの学生食堂に向かって歩きました。

めちゃくちゃ広い学校だから、館内案内図が無かったら絶対迷子になっちゃうよこれは…


入学式の時点で会場を行き間違えてしまったくらいに、わたしは方向音痴なのです。

うろうろと歩いていくうちにようやく学生食堂の建物の前に辿り着きました。