始まりはいつも貴女から(エピローグ)

いらっしゃいませ〜

本日ラストオーダーになりますので、追加の注文はございますでしょうか?
ホットコーヒーをお願いします。
かしこまりました。


ほらほら、みゆきちゃん、今晩も美人な彼女のお迎えが来てるよ〜♪
だから先輩ってばいつもニヤニヤしながらからかわないでください///
可愛い可愛い後輩のみゆきちゃんが突然現れた美女にゲットされちゃったのに、黙って見ているなんてできるわけないじゃないの〜ブレイクハートだよ。
はいはい、先輩も大好きですから落ち着いてくださいね。


あの日れいかちゃんと五年ぶりに再会し、わたしとれいかちゃんは想いを伝え合い、一夜を共に過ごして愛し合いました。
改めてお付き合いを始めてからは、毎日連絡を取り合ったり、週に一度はどちらかのお家にお泊りをするのが楽しみな日々を送っています。

それから、わたしがバイトの日がお泊りの前の晩となる時は、れいかちゃんがお店に迎えに来てくれます。先輩や店長には関係がバレているのですが、温かく見守りながらもからかってくるから、わたしは受け流す術を覚えるのでした。


お待たせしました、ホットコーヒーでございます。
ありがとうございます、みゆきさん。今日も待ってますから、お仕事が上がったら…
うん、一緒に帰ろう。ごほん…お客様、それではごゆっくりお寛ぎくださいませ。


五年間も無駄に過ごしてしまったと思う事もあるけど、二人がそれぞれに成長するにはあの桜の木の下から巣立つことは必要だったとも思えるから、れいかちゃんとわたしは過去も現在も未来も繋がっていられたらウルトラハッピーだという結論を出すのでした。


…ん…んんっ…///れいかちゃん、さすがにお店のすぐ側でキスは恥ずかしいよ〜///
だって、みゆきさん分が不足し過ぎて限界なんですもの…それとも店長さんやあの優しそうな先輩さんに見られたら困るのでしょうか?
めちゃくちゃ困るよ、からかいのネタがどんどん増えていっちゃうんだもん///そりゃあれいかちゃんを自慢したいっていう気持ちもあるけど///
嬉しい悲鳴ですね。
む〜///早く帰って愛を育もうよ。
はい、みゆきさん///


今年の夏は二人とも、夏祭りの行事の集まりには予定があるから行かないよ。
だって、愛し合う恋人としての初めての夏だから…

おしまい