始まりはいつも貴女から(前編)

キスしちゃったね…///
そうですね…///
わたしのファーストキスはれいかちゃんだからね。
わたしもみゆきさんと今したキスがファーストキスですよ。
えへへっ嬉しいなぁ♪
わたしも嬉しいです♪


受験勉強会で皆がわたしの部屋に集まり、解けない問題が多くて頭を抱えていたわたしに付き添うようにれいかちゃんが最後まで残って見てくれていました。

勉強も終わり、疲れが出てベッドで横になったわたしの隣に腰掛けたれいかちゃんが、惹かれ合うようにわたしの上に体を預けて、唇を合わせました…


友達以上の特別な人


わたしとれいかちゃんは付き合いましょうそうしましょうも何も無く、ただ皆とは違う特別な何かを感じるだけで寄り添っていました。


中学の卒業式が終わり、皆との別離を受けて最後まで大好きな仲間達と交流していたわたしは、桜の木の下でれいかちゃんと二人きりで向き合った。
お別れの挨拶はしない、それぞれ巣立つために頬にキスを寄せ合い、わたしとれいかちゃんは別々の高校に進んで行った。


高校と大学の現在まで五年間、夏祭りの行事で五人集まろうとしたが、わたしとれいかちゃんだけはすれ違うかの様にいつもどちらかに用事があった為全く会えずにいました。


ねぇねぇ、今日の合コンはみゆきちゃんも来るんだよね?
あ、うん…まぁ一応参加する予定ではいるよ。
うんうん!よ〜し、二人揃って今日こそ彼氏をゲットしようね!
えーっと、がんばろね…

大学の友達の付き添いで合コンに参加をしたが、惹かれるような男の子は全くといっていなかった。

嫌いじゃないけど好きな人がいない。
わたしの恋愛事情は告白されることが何度もあったのだが、高校と大学を通じてお付き合いがゼロと言うくらいに何も無く過ごした。

平凡な日常に不満なんて無かったし、それ以上に求めるのは欲深いのかなって考えると、きっと今が一番ウルトラハッピーなんだよと言い聞かせるようにして過ごし、年月だけが経ってしまっていた。


歩きながらアイフォンのカレンダーアプリで今日の予定をチェックして、交差点で信号待ちをしていた時だった。

わたしの前を横切った女性が鞄から何かを落とし、そのまま気づかないように歩き去る前にわたしは落ちているリップスティックを拾い上げて、その女性を呼び止めました。


お姉さんすいません!リップを落としましたよ。
ぇ…あの、ごめんなさい、拾って頂きありがとうございます…あっあなたは!?
えっ…もしかして!?


大人の姿で可憐に佇み、美しく成長したれいかちゃんが目の前にいました。