肉じゃがをお裾分け(中編)

せんせい…あのね、今晩泊まってもいい?
そうねぇ…パジャマはあるけど明日大学で着る服はどうするのかしら?
前お泊りした時に置いていった服があるよ♪
そういえば洗って畳んでタンスに入れてましたね。あと、講義のノートや筆記具と教科書はどうするの?
明日の朝一旦お家に帰るし、準備とかは大丈夫だから、ねぇダメかな…?

泊まる気満々なみゆきさんの甘えるような上目遣いにイチコロなわたしはダメな大人でした。


そうですねぇ、一緒にお風呂に入って背中を流してくださるのでしたらOKですが…
もちろん!やったー、お母さんにれいかせんせいのお家に泊まるって連絡するね。

スマホを触って連絡を始めたみゆきさんを見ながら、わたしは晩御飯の支度に戻るためキッチンに入って行った。


みゆきさんはもう晩御飯は食べ終わっているのか聞いてなかった事を思い出し、メガネの位置を指で押し戻してから振り返ると、電話を終えたみゆきさんが笑顔で立っていました。

わたしは食べて来たけど、れいかせんせいは晩御飯まだだよね?わたしも何かお手伝いしたいな。
今日はやけに積極的ですね。
だって、一秒でも長く隣にいたいし、せんせいの役に立ちたいからね。
鮭を焼き終えたら調理は完了だから、テーブルを拭いて小皿とお箸とコップをお願いします。
ガッテン承知!わぁ〜いお手伝いだー♪


みゆきさんが持ってきてくださった肉じゃがで、一品増やしてもらえたおかげで調理時間が短縮されました。

れいかせんせい、すごく楽しそうだね。

腰に腕を廻してくっついてきたみゆきさんに、突然騒がしい妖精さんがやってきたからですかね〜と冗談まじりに答えると、クスクス笑って妖精さんどこにいるの〜?とキョロキョロ探していました。