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わたしは何度もその光に手を伸ばす

夜中にふと目を覚ますと、薄暗い中に一筋の光を放ち、足元を照らす間接照明が見えた。
時計を見ると時間は…
2時34分

隣で静かに寝息を立てているのは、愛する恋人のれいかちゃんだ。


れいかちゃん…かわいいなぁ。


わたしの方に体を向け、両手をぐーにして眠る姿が可愛らしくて、頬を緩ませながらわたしはれいかちゃんの頬にキスをプレゼントした。

くすぐったいという様ににこりと微笑むれいかちゃんに、わたしも同じく微笑むのだった。


ふわぁ〜ねむぅ…お手洗い行ってこよっと。


階段を降りてトイレに入り、用を済ませてから洗面所で手を洗っていると、小さな声でみゆき…と呼ばれて、振り返ると寝惚け眼に頬を涙で濡らしているれいかちゃんがいました。

れいかちゃん!どうしたの?もしかしてどこか痛む?
みゆき…目が覚めたらどこにもいなくて、こわくて…置いてっちゃヤです…
ごめん、不安にさせちゃったね…どこにも行ったりしないから、大丈夫だよ。


泣きじゃくる彼女はわたしの傍にいる時だけに関して云えば珍しい事では無かった。
皆の前では優しくて頭が良く、地に足がついたしっかり者という様な印象なんだけど、わたしという恋人と二人きりでいる時は包み隠さずにれいかちゃんの弱さも見せてくれるのだ。


わたしだけが知るれいか…
れいかだけが知るみゆき…


ごめんなさい、泣いてしまいみっともないですよね…
ううん、泣いてもいいよ、それがれいかちゃんの正直な心の声なんだからさ。
みゆき、ありがとうございます。
洗面所じゃ話しにくいから、お部屋に戻ろうか?
あの、手を繋いでもよろしいですか…?
うん、ぎゅーぎゅ〜っこれでもう繋いだままだよ。
このままベッドの上でも、寝ても覚めても繋いだままでいてくださいね。
はーい♪約束するね。


薄暗い中に一筋の光、それはれいかちゃんにとってはもしかしたら、わたしという存在なのかもしれない…