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想いを伝え続けるから、一人で泣かないで(青木姉妹)後編

ふわぁ〜良い湯だなぁ、体ポッカポカだよ〜
肩こりや神経痛にも効能があると書いてあるわね、なるほど、体に染み渡るような心地良さがあります。
お…お姉ちゃんあのね…
んー?
いつもフラフラしてばかりでごめんなさい…

みゆきはお湯を何度も顔にかけて、心を落ち着かせようとしているのが分かる。


みゆきはどこへ行っても自ら進んで何をしても、わたしのもとに戻ってきてくれる…そう信じているから、フラフラしていても平気。それにわたしは貴女が唯一認めてくれる恋人だもの。
…うん…お姉ちゃんの優しさや綺麗な心にいつも甘えてばかりで、どうしてこんなわたしが好きなの?
それは愚問ですよ、わたしは自分自身の気持ちに忠実なだけなのよ、好きに理由なんて必要かしら?
好きに理由…れいかちゃんが好き、わたしはお姉ちゃんを愛してるの///…ふぅ〜…なんか頭痛いよぉ
ぇ…ちょっとみゆき、のぼせてるじゃないですか?!


慌ててお湯からみゆきを引きずり出して、お姫様抱っこで抱えながら運び、脱衣所の休憩用のスペースにゆっくりと寝かせた。
水風呂にタオルを入れて軽くしぼり、それをみゆきの頭に置いて冷やしてあげます。
ロッカーから取り出したバスタオルを一枚巻き、ポカリスエットを一つ購入して、みゆきの体を支えて飲ませようと試みるが、力なく首を振って自分で飲むことができなかった為、口移しで飲ませることにした。

ポカリスエットを口に含み、みゆきの口を塞いで少量を与えると、こくんっと少しずつ飲んでくれて、ホッと一安心しました。


少し眠ったみゆきは幾分か落ち着いた様子で動きだし、着替え終えて外に出るとわたしは膝をついておんぶしてあげると言いますが、そんなの悪いよと言われたが、ふらつく体では心配だからと念を押して背中に乗せて家路についた。


部屋に戻ってみゆきをゆっくりと降ろすと、その場に腰を下ろしてわたしを見上げていました。
桃色の瞳が垂れ気味に下がり、のぼせた後のしんどさが顔に出ているようだった。

わたしは机の上に置いておいた物を持ち、みゆきの前に座り、差し出した。


これはれいかお姉ちゃんからじゃなくて恋人のれいかからの気持ちです、受け取ってくれますか?
お姉ちゃん…ううん、れいかちゃん…はい、喜んで///
もう夜中に布団から抜け出して一人で泣かなくてもいいんですからね、わたしの腕の中で泣きたいだけ泣いてもいいから。
あはは…やっぱりバレていたんだね…お姉ちゃんには隠せないなぁ。
どんなに隠しても双子なんだから伝わります、みゆきも同じ筈ですよ。
そうだね、お姉ちゃん…いつも優しくしてくれてありがとう…大好き。
うふふ、わたしもみゆきが大好きよ。


れいかお姉ちゃんが作ってくれたチョコレートでデコレーションされたラングドシャは、サクサクっとして美味しくて、誰より一番愛情がたっぷり込められていると胸に伝わりました。